【航空会社】スターフライヤー国際線の機内食や評判は?地方発でガラガラと思いきや堅調な台北路線!!北九州-台北/桃園

知っている人は知っている航空会社「スターフライヤー」。航空業界では異色の真っ黒の飛行機を運航し、北九州・羽田を主な拠点とし旅客便を飛ばしています。

ANAJALなどの大手航空会社。そして、JetstarPeachといったLCCの、中間の航空会社という位置を取っておりアドゥー・ソラシドエア・スカイマーク同様、中堅航空会社に分類されます。

そして、スターフライヤーはそんな中堅航空会社の中で初となる国際線(定期便)の運航発表し、北九州-台北便・名古屋-台北便(以前は北九州-釜山線も)を2018年から運航開始いたしました!!

実はこの航空会社。ANAやJALを抜き、日本の国内線で最も顧客満足度が高い航空会社として有名なラグジュアリー航空会社でもあります。

そんなスターフライヤーの国際線ではいったいどのようなサービスが展開されるのか? 機内食は美味しいのか? などなど、日本の中堅航空会社の国際線のフライトをレビュー・解説していきたいと思います!!

スターフライヤー ~概要~

航空会社:スターフライヤー
ハブ空港:羽田・北九州
設立:2002年
保有機材数:12機
アライアンス:未加盟(ANAと提携)
就航都市:羽田・北九州・関西・山口宇部・名古屋/セントレア・福岡・那覇・台北/桃園

サービス(最も安い国際線エコノミーでのサービスの有無)
-荷物預け:無料(個数・重量制限あり)
-マイレージ制度:あり
-機内食:あり
-ドリンクサービス:あり
-事前座席指定:無料

*なお2019年9月時点の情報を参照しています。
*サービスについては路線によって異なることがございます。

スターフライヤーは2002年、航空自由化の流れを受けて就航を開始した、比較的新しい航空会社です。現在は羽田空港・北九州空港を名古屋/セントレアなどから国内線と国際線の運航を行っています。

この航空会社はかなり独特なエアラインで、強固な強みをかねろえています。いったいどんなところが強みなのか? 分かりやすく箇条書きにしていきたいと思います。

①座席が大手よりも広い

②全座席にパーソナルモニター搭載

③機内でコーヒーを頼むとチョコがもらえる

④早朝・深夜便があり利便性が高い(北九州空港)

などなど様々な特徴がありますが最も重要なのは①・②です。

スターフライヤーはA320という飛行機を使用していますが、A320はLCC(格安航空会社)の仕様で約180席・大手航空会社の仕様で約165席なのに対し、スターフライヤーでは約150席と、何とJALやANAよりも足元間隔の広い座席を使用しています

また近年、大手航空会社でもパーソナルモニターが国内線機材に装備されてきましたが、全ての飛行機にパーソナルモニターを完備しているのはスターフライヤーだけです。

こういった、機内環境の良さから、ラグジュアリー感を売りとして連年国内線顧客満足度NO.1の航空会社として高い評価を受けています。

仮に羽田から全国に路線を飛ばせたら、ANAやJALとサービス面・ビジネス客争奪戦でいい勝負ができる数少ない航空会社だと感じます。

そんなスターフライヤーは北九州空港を本拠地としていて、羽田-北九州線は1日10便以上飛ばしています。小倉周辺には、TOTOなど大企業や日産の工場(スターフライヤーの株主でもある)なども多く、早朝から深夜まで、ビジネスマンから「日帰りで出張できる!」と人気です。

現在はANAと提携しており、多くの便でANAとコードシェアを行っています。ですが、独自のマイルシステムもあり、優先搭乗制度なども存在します。

以前に国際線に挑戦!? しかし撤退した訳とは?

優秀な航空会社であるスターフライヤーですが、2018年から台北への国際線を運航しています!!!

「国内で顧客満足度1位だから成功間違いなしか!?」と思ってしまいそうですが、実は2012年に北九州-釜山の路線を開設して1年と少しで撤退しています。

東京や大阪からの発着枠獲得が難しく地方空港からの路線であること・海外の知名度が低いことが原因で搭乗率は、50%前後(スターフライヤーIR2012/13年度搭乗実績参照)ほどでした。

しかし、新しく始まった北九州-台北・名古屋-台北線は2019年度は搭乗率60%後半~70%と、採算がとれる推移でお客さんが集まっていると思われます。

インバウンドが圧倒的に増加傾向にある中、スターフライヤーの国際線拡充や知名度向上にも期待できます!!

北九州-台北便の利用実績。一般的に大手は60%が採算ラインといわれている。地方発の国際線の割にはなかなか優秀な搭乗率です。

フライト情報

便名:7G801便
出発地:北九州(15:50)
目的地:台北/桃園(17:20)
フライト時間:2時間30分
機材:A320-200
料金:約14000円ほど(Tax込み)

スターフライヤー国際線の機内食・サービスは?

ここからは実際のフライトについてレビューしていこうと思います。

今回搭乗するのはスターフライヤー801便、北九州空港から台北桃園国際空港行きの便です。

一日30便前後の小さな地方空港で、国際線は韓国・台湾・中国への近距離便が飛んでいます。

早速、スターフライヤー国際線カウンターに行くとなんと長蛇の列が…。そしてそのほとんどが台湾パスポートを手にした台湾の観光客です。

正直筆者は、「北九州空港からの国際線なんて誰が乗るんだ?搭乗率30%くらいなんじゃないか!?」と思っていましたが、流石インバウンド需要が豊富なだけあって、来日観光客がわんさか集まっていました。

チェックインの際搭乗率を聞くと、50%くらいとのこと。普段は70%近くありそうなのでこれでも空いている方です。

地方空港の小さな国際線出発口に入り保安検査場を通り出国。国際線のゲートはわずか2つしかなくいかにも地方空港という感じですね。

スターフライヤーのチェックインカウンターには長い列が…。中国語を話せる係も案内にあたっていました。
出発口は国内・国際線に一つずつ。The地方空港の様相。
国際線のゲートはこれだけ。免税店もしっかり完備されていました!
今回の飛行機。

搭乗開始になり、機内へ入ります。

スターフライヤーの国際線の機材は国内線も飛んでいる飛行機を使用しており内際兼用です。

もともと国内線でも全便、広めのシート+パーソナルモニターを装備しているのでそのまま国際線に充当できるわけです。

座ってみると流石スターフライヤー。筆者は身長が180cm近くで大手の航空会社でも足が前の座席に届いてしまいますが、スペースが豊富で足も伸ばせます!

座席も本格革張りなので、中々の座りごごちです。

乗客のボーディングが終わり、飛行機の扉が閉まり、15分早発で出発。離陸し台北を目指します。

全席革張りの本格的なシート。国際線のみならず国内線でもこの仕様なのはスターフライヤーの強み。
全席にモニター完備。最新のやつと比べるとやや小さめのものですが、タッチスクリーンで動作もスムーズ。
レッグレストを装備。
座席下には電源が!!モニターしたにもUSBの端子が接続可能で、充電も心配いらずです。
北九州空港には搭乗した飛行機を合わせ3機のスターフライヤー機が!!さすがは本拠地です。
離陸し小倉市内上空をぐるっと左旋回。台北に向かいます。

北九州-台北は約2時間30分の路線でドリンクサービスや機内食も提供されます。

シートベルト着用サインが消えると、早速食事とドリンクのサービスが始まり、機内食が配られます。

内容は日本の四季をイメージした、彩り豊かなミールで、味も中々本格的です!味も美味しい!!

デザートにエッグタルトと中国語表記の水も付いてきました。食事は台北で製造してるのでしょうか?

ただ、ボリューム的には少な目で、お米があと1.5倍入ってればもっと良いかなと思います!ただクオリティー的には優秀です。

今回の機内食。バランスの取れた和食のメニューです。
お品書き。
北九州発なのに水は台湾産。台湾のほうが物価が安いのでコスト削減の一貫でしょうか?

飲み物は、大手より種類は少ないものの、ビール・りんごジュース・お茶などが提供されます。

食後には、スターフライヤーお馴染みのコーヒーとチョコレートを頂きました。

CAの方々は常にテキパキ動いており、ティータイムが終わった後もりんごジュースをずっと配っていました。何故か「ビールが欲しいな..!」と思った頃に、「ビールはいかがですか?」と聞いてくれたり、ちょうど喉が渇いた頃にジュースを配りに回ってたりと、タイミング的には抜群のサービスでした。(笑)

食事とドリンクの種類等。アルコールはビールのみでもう少しレパートリーが欲しいか?
スターフライヤーおなじみのコーヒーとチョコレートのサービス。コーヒーだけだと味気ないのでちょっとお得な気分になれます。

一方、スターフライヤーでは全席でパーソナルモニターが使用可能。映画や動画を視聴出来ます。そして、嬉しいのが全席にコンセントを完備しており、充電もいつでも可能です。

台北までのLCCなどではコンセントがない航空会社も多いので、流石は国内線連年満足度No.1の航空会社だと感じます。

台北に近づくと一面台風の影響で雲に覆われています。少し揺れましたが無事に台北に到着。バスでの移動ではなく、ボーディングブリッジでの降機でした。

台北桃園国際空港に着陸。台風が近かったこともありなかなか揺れました。

総括

スターフライヤーの国際線に乗ってみて思ったことは「中々うまくやりくりしているんだな」という事です。

以前、釜山線に就航して1年足らずで撤退しているため、台北線も赤字垂れ流しなのでは無いかと思っていましたが、台湾人観光客を中心に結構な盛況ぶりだそうです。

比較的安い運賃で座席も大手より広く、台湾人に対する知名度が上がれば、堅実な経営は必ずできると思います。

無理に路線拡大などはせず、地道に足場を固めて将来的には東京・大阪などからも国際線を飛ばしてくれれば、お客さんの利便性も上がるなと感じるエアラインです!

LCCや小さな航空会社だとバスでの移動も多い台北の空港ですが、ボーディングブリッジのゲートに到着しました。さすが顧客満足度をどこよりも考えるスターフライヤーです。

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