アメリカの航空会社といったらどこを思い浮かべるでしょうか?
デルタ航空・ユナイテッド航空・アメリカン航空が日本にも就航しており、知名度も非常に高い航空会社です。
しかし、さすがは国土の広いアメリカ。実は、長距離国際線は飛ばしてないけれど、アメリカ国内やカナダ・メキシコ等近距離の国際線を飛ばしている、規模の大きい航空会社がまだまだたくさん存在します。
今回はそんなアメリカの大手航空会社の1つである、Jet Blue(ジェットブルー)について、搭乗記を交えてご紹介いたします!!
「飛行機内でペットの犬を窒息させた」「乗客をオーバーブッキングで引きずりおろした」等々、サービスのレベルは低めのアメリカの航空会社ですが、ジェットブルーはその点において、非常に優秀な航空会社です。
ジェットブルー ~概要~

JetBlue
航空連合:未所属
設立:1998年
料金:普通
保有機数:254機
バブ空港:ボストン/ロングビーチ/フォートローダデール/サンジュアン/オーランド
サービス(最安チケットでのサービスの有無)
-荷物預け:有料
-マイレージ制度:あり
-機内食:なし(スナックの提供あり)
-ドリンクサービス:あり
*なお2019年9月時点の情報を参照しています。
*サービスについては路線によって異なることがございます。
ジェットブルーはアメリカの新興航空会社として1998年に設立された、比較的新しい航空会社です。2000年の2月に、アメリカ東部のニューヨーク/JFK(NY)‐フォートローダデール(MI)の路線を初めて就航しました。
航空自由化の流れをくんで設立された航空会社でもあるので、大手の航空会社とは少し変わったサービスモデルを展開しています。
例として、
・180人乗り以下の中小型機中心運航
・就航地はアメリカ国内と短距離国際線
・フルサービスだけど安めの運賃設定
などなど、日本の航空会社でいうと、JALやANAではなく、LCC(格安航空)でもない、スカイマークのような中堅航空会社のポジションを維持しています。
ですが、さすがはアメリカの航空会社。保有機材数は253機でANAやJALくらいの数の飛行機を保有しています。
近年では、航続距離の伸びたA321/新型機を使って、ニューヨーク‐ロンドン線などのヨーロッパ線就航も視野に入っているそうです。

そしてこのジェットブルーの特徴として、顧客満足度が高いことが挙げられます。アメリカの航空会社の評判は軒並み悪いですが、フォービス(格付け会社)の最新ランキングでは、アメリカの航空会社の中では、デルタ航空に次いで2位にランクインしていました。(2019年)
就航地・機材 ~日本路線就航は?~
では、そんなジェットブルーは日本路線に就航予定はあるのでしょうか?
答えは「No」で、ジェットブルーの保有する航空機はナローボディーと呼ばれる短通路の中小型機に統一されています。将来的にはわからないですが、大型機の導入計画は今のところないので、日本就航は視野に入っていないでしょう…。
ただ、ジェットブルーの保有する飛行機は、A321・A320・E170等の航空機で、近年中小機の航続距離が格段にのびてきています。将来的には小さい飛行機でアメリカから就航してくる可能性も考えられます。
現時点では、アメリカ国内とカナダ・メキシコ・中南米の都市へ就航しています。

拠点ともいえるハブ空港は、・ニューヨーク(JFK)・ボストン・フォートローダデール・ロングビーチ・オーランド・サンジュアンなどです。
大手の航空会社より、少し小規模の都市や、大都市のベットタウン圏の空港を拠点にしています。
ジェットブルー搭乗レポート ~ワシントン-ニューヨーク~
フライト情報
便名:JetBlue1808便
出発地:ワシントン/IAD(20:28)
目的地:ニューヨーク/JFK(21:58)
フライト時間:1時間30分
機材:E190
ここからは実際に乗ってみた感想を書いていきたいと思います。
アメリカの首都ワシントンからニューヨークまでの短距離区間のフライトです。ちなみに料金は、90ドルをぎりぎり切るくらいで非常にお安いフライトです。(大手だと150ドル以上しました)

東海岸(特にニューヨーク行き)でよくあるのですが、ゲートに着くと約1時間の遅延が発表されていました。どうやらニューヨークの空域混雑による遅延だそうです。
夜のアメリカ国内線・ニューヨーク行の便は本当に遅延率がひどいです(どこの航空会社でも)。空港自体システムを見直さないと、改善は難しいとすら思います。
そんなこんなで、1時間待ち、飛行機に搭乗します。


ゲートの人は謝るそぶりも見せず、搭乗を開始します。アメリカだと普通ですが…(笑)。
飛行機は小型のE190という飛行機です。日本ではJairが飛ばしています。

飛行機に乗って驚いたことが、全席に個人モニターが付いていました!!
近年日本では国内線でも装備を増やしていますが、アメリカでは珍しいです。CNNなどのニュースも閲覧可能で、なんとWifiまで無料で完備していました。大手航空会社は有料のところが多いので珍しい。


離陸すると、サービスが始まります。
スカイマークのような中堅航空会社で、ドリンクやスナックは無料です。むしろあまってるからどんどん食えと、好きなだけ取っていいよと言ってくれます(笑)。
一方ドリンクはアメリカならではの1缶丸ごと渡してくれました。
1時間遅延しても、顧客満足度が高い理由はなんとなくわかった気がします(笑)。
まとめ

1時間半のフライトはあっという間でした。
夜の便で、1時間の遅延+離陸前に空域混雑の影響で30分待機したので、トータル90分の遅延でした。
しかし、顧客満足度が高い理由は明確で、大手より数十ドル安いうえに、大手の航空会社と同じ機内サービス(ドリンク等)に加え、モニターでテレビが視聴可能で、Wifiも無料でした。
長距離国際線やマイレージ提携等のサービスはないですが、アメリカのお客さんから好まれる理由は細かい付加サービスにあり、「日本のスカイマークもジェットブルーをモデルにすれば、JAL・ANAとも互角に戦っていけるのでは?」と思わせるような、航空会社でした。
ぜひ、アメリカ国内移動の際はお勧めします!!!
コメントを残す