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ANA 国際線 今後の路線展開の予想

 
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かつて日本の航空会社といえば規模的にもブランド的にもJALが一番の航空会社であり長くの間、国民から国を代表する航空会社「フラッグキャリア」としての地位を確たるものとしていました。しかし2010年の経営破たんとそれに対するANAの急成長により、現在、名実とも日本で一番大きい航空会社の称号はANAのものとなっています。ANAはここ数年で、将来の成長戦略の一環として国際線の本数・就航都市を飛躍的に増やすことに成功しました。しかし今のところ、2018年の計画書では新規国際線の開設は発表されておらず今後の展開が注目されるところです。そんなわけで今回は、ANAが今後開設しそうな国際線の路線を予測してみたいと思います。

新規路線の開設にあたっての条件

新規路線の開設といっても、どの航空会社もも、全く需要のない、もしくは将来的にも需要が見込めない路線を、開設するようなことは普通しません。ですので今回は、以下の条件を参考にして新規開設路線を考えていきたいと思います。

①直行便需要(特にビジネス客)があるか?

…航空会社に最も利益をもたらすのは会社のお金で比較的高い運賃を払えるビジネス顧客です(観光客だと単価がかなり安くなってしまう)。ですのでこの点は非常に重要です。

②就航先の都市に提携先航空会社のコネクション(ハブ機能)があるか?

…ニューヨークや上海など直航便需要のある路線は限られているので、就航先の空港からトランジットでさらに別の都市へ乗り入れられる路線があるかは重要な点です(例としてJALのダラス路線は直行便需要は少ないものの、ダラス空港はJALと同じアライアンスのアメリカン航空のメインハブであるため、そこから乗り継ぎで他の空港へ行く需要が多くあります)。

③将来の先行投資先としての価値があるか?

…将来、大きく発展する見込みがあり、ブランド定着を狙った先行投資的な意味合いがあるかどうか(例としてANAの成田/ヤンゴン便はそれにあたる)。

 

以上の三点を軸に考えていきます。なお今回は東京(羽田/成田)からの新規路線の予想とさせていただきます。また☆の数は可能性の高さを表します。

 

南北アメリカ大陸

①デンバー(アメリカ・コロラド州)☆

…同じスターアライアンスのUnited航空の巨大ハブ機能があるため。しかし直航便需要は少ないか… なおすでにUnited 航空とののコードシェア便は存在する。

②トロント(カナダ・オンタリオ州)☆☆

…同じアライアンスのエアカナダのメインハブ空港。トロントはカナダ最大の都市であり経済都市である。しかし日系企業はバンクーバーと比べると少なめか… またエアカナダが夏は東京から一日2便飛ばしている。需要はありそうだが空港使用料が世界一高いのと冬季には需要が激減するのがネック。

③カルガリー(カナダ・アルバータ州)☆

…上記トロントと同じでエアカナダのハブがある。しかし規模的にはトロントより小さいのと、冬季の需要が心配。

④ラスベガス(アメリカ・ネバダ州)☆☆

…よく知られた都市のわりに日本からの直航便はない。しかしビジネス需要があるかは謎。

⑤ニューヨーク・ニューアーク(アメリカ・ニュージャージー州)☆☆

…提携相手のUnitedの巨大ハブであり、ニューヨークの玄関口の一つ。現在ANAはdailyで2便ニューヨーク/JFK便があるがさらに一便追加となれば787などでこちらもありかと思われる。

⑥サンパウロ(ブラジル)☆

…もし南米路線開設ならここの都市しかないであろう…直航便はテクニカル上無理なのでアメリカ経由になるでしょう。

⑦グアム(アメリカ)☆☆

…現在は運航してないANA最初の国際線就航地。最近需要は減ってきているが、日本人にはなじみの南国リゾート。ただビジネス需要は少ないだろう。

 

東アジア・東南アジア

…続いて日本周辺の国々です! ANAは近年国際線用にA320(146席使用)を追加しました。もしこの従来の飛行機より小さいA320を生かすのであれば、今まで中型機や大型機では需要のなかった路線も開設することができるでしょう。

①プサン(韓国)☆☆

…JALなどはすでに路線を持っている、ビジネスも観光もそれなりに需要はありそう

②天津(中国)☆☆

…北京から高速鉄道で1時間の大都市。ビジネス需要もある程度ありそう。A320級の飛行機なら可能性はあるか?

③高雄(台湾)☆☆

…台湾第二の都市、JAL・Evaair・Chinaairlinesも東京から直航便がある。需要はあるだろうがANA傘下のバニラエアがすでに路線を持っているためそこがネック

④長慶(中国)☆☆

…四川盆地東部に位置する大都市。人口も多くビジネス需要もありそう。

⑤深圳(中国)☆☆☆

…近年急成長した香港の近くに位置する経済都市。ビジネスもインバウンド需要も多そう

⑥ダナン(ベトナム)☆

…ベトナム中部の都市。小さな機材なら可能性はあるかもしれない。

⑦デンパサール(インドネシア)☆

…バリ島の玄関口。観光需要はある程度ありそうだが、LCCが就航しているため激しい争いになりそう。もしバニラエアが中型機(787など)を導入するならそちらに就航させそう。

 

オセアニア

…現行オセアニアにはシドニー便の一便しか飛ばしていません。昔からオーストラリアはカンタス航空・JAL側の牙城なので参入のハードルは高そうです。

①オークランド(ニュージーランド)☆☆☆

…ANAの提携先、ニュージーランド航空のメイン空港。観光や留学などの中心路線となりそうだが、ポテンシャルはありそう。

②メルボルン(オーストラリア)☆☆

…オーストラリア南部の大都市。

③ブリスベン(オーストラリア)☆☆

…こちらもかなり大きな都市。観光需要のほうが高いか

 

ヨーロッパ

①モスクワ(ロシア)☆☆☆

…数年前からいつ就航するのかといわれ続けている都市。ビザ緩和などで需要も増えそうだし、可能性的にはたかいとおもわれる。

②ローマ(イタリア)☆

…可能性はかなり低いが一応リスト入り。理由としてパートナー航空会社の不在と観光路線なので客単価が低くなってしまうこと、ビジネスクラスの利用客が少ないのではないのかということがあげられる。なおこの下の他のイタリア都市やスペイン都市も同理由。

③ミラノ(イタリア)☆

④バルセロナ(スペイン)☆

⑤マドリード(スペイン)☆

…他のイタリア・スペイン都市よりは需要がありそう。

⑥コペンハーゲン・オスロ(デンマーク・ノルウェー)☆☆

…どちらも提携先のスカンジナビア航空のハブなので、北欧の玄関としてトランジット需要はなくもないであろう

⑦チューリッヒ(スイス)☆☆

…提携先、スイス航空のハブ。物価は高いが需要はあるか。

 

いかがでしたでしょうか? ANAは近年の路線拡大で、堅実な路線はすでに就航してしまっているのでなかなかリストを作るのはハードでした。またアフリカや中東は全く入れていませんが、現在の情勢を考えると、就航は難しいかなと考えた結果です。今後、ANAがどのような路線に就航するのか非常に楽しみに思います。また最後に、今回のリストはあくまで予想なのでその点ご留意いただきたく思います。

 

2018年2月現在

 

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