近年の飛行機は、個人モニター・ウォシュレット・電気式シェードなど、最新設備が施された機体が増えてきています。
ボーイングB787(ドリームライナー)やエアバスA350などの最新鋭旅客機が、JAL・ANAの国内線に急速に導入されており、羽田空港の第二ターミナルでは、ANAの最新鋭機(B787/A320/A231)がずらっと並んでいるのを見ることができます。
しかしその一方、大手フルサービスキャリアは、1990年代に製造された、20年以上使っている古めの飛行機も国内線に投入しています。「この前乗った飛行機なんか古かったな…」とか思うことも、出張族のサラリーマンは時々あるそうです。
今回は、そんなANAやJALの国内線機材でも、最も古い飛行機である、B767-300型機のフライトについて紹介していこうと思います。
90年代や2000年初頭に生まれた、引退まじかの飛行機で昔の飛行機の雰囲気を味わいましょう!!
ANAで最も古い飛行機B737-500 福岡‐成田 引退間近!?
国内線の飛行機事情 ~古い機種と新しい機種~
「ANAやJALなど大手航空会社は新しい飛行機」
「ピーチやジェットスターなどLCC(格安航空)は古い飛行機 」
…などと値段から考える人が多いのは事実です。
しかし実際はLCCのほうが燃費のいい新造機を短期スパンで導入しており、全体的に飛行機の飛行年数を見ると、LCCのほうが新しい飛行機を使っていることが多いのが事実です。
そんな中、ANAやJALなどの大手航空会社は、余剰機材として古い飛行機も引退させないで運行させたり、国際線で使い倒した後、国内線に古い飛行機を配属させたりすることが多くされてます。
そんな理由で、行きの飛行機は新しかったけど、帰りの同じ会社の便は、「大丈夫か?」と思うほどレトロな感じの飛行機であったりするわけです。
ANA・JALの国内線で、代表的な最新鋭機と古い飛行機をまとめてみました。
最新鋭機
・B787
・A350
・A321
引退まじかの古めの機種
・B777-300
・B777-200(一部を除く)
・B767
・B737-500
古い飛行機は事故率が高いというデータがあり、できれば新しい飛行機に乗りたいですね…(笑)。
一般的に、旅客航空機の寿命は20年といわれており、ANAやJALではこの20年を目途に、古い飛行機は引退させることが多いです。上記の「引退まじかの古め機種」の飛行機の機齢は20年をちょっと超えたくらいの機体が多いです。
ボロイ飛行機搭乗機 羽田‐福岡
フライト情報
便名:ANA243便
出発地:東京/羽田(8:30)
目的地:福岡(10:20)
フライト時間:1時間50分
機材:B767-300
ここからは、ANAのB767運航の羽田‐福岡線について搭乗レポートです。
今回の飛行機の機齢は、約25年(1993年登録)のJA8569という番号の機体でした!! しっかり整備されている日本で機齢25年は何も感じませんが、もし途上国だったら少し怖めです(笑)。
国際線からの乗り継ぎで福岡行きに搭乗します。
ANAの国際線機は新しいものが多い中で、乗った瞬間に2000年代に逆戻りしてしまったかのような内装です。
ちなみに、古い飛行機だからと言って、やたら揺れるだとかそんなことは全く関係ありません。
機内サービスももちろん全く一緒でドリンクが配られます。
古い飛行機は、乗りなれた人なら乗った瞬間に「古いな…」とわかると思います!!
古い機体はあまり好かれるものではないですが、筆者的には、昔の飛行機の雰囲気が残っていて、どことなく名残惜しくもあります(笑)。
ANAの旧型機であるB767(国内用)やB737-500等は、もう少しで引退すると思われるので、90年代の雰囲気を残した機内もなくなってしまうのは個人的に悲しいです。
まとめ
古い飛行機に乗ってみると、最新鋭の飛行機がいかに優秀かよくわかります。
ANAやJALではこれから導入される飛行機には、国内線用でもパーソナルモニターがつけられるそうです。さらに、機内環境でいうと、天井が広かったり・荷物が入れやすかったり・湿度が高めに保てるなど、技術の発展はすごいなと感じます。
90年代出身の飛行機ももう少しで引退でしょうが、役目を終える日まで安全運航で、次世代機にバトンタッチをしてもらいたいものです。
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