【航空会社】ジャンボジェットのコックピットに潜入!B747がまだ現役のタイ国際航空 バンコクープーケット

ボーイング747は通称ジャンボジェットと言われ、以前は日系航空会社もたくさん保有していた飛行機です。

1990年代の成田空港では、離着機の半数以上がジャンボジェットに占められていた時代があり、今でもその人気は日本国内で強く残っています。

近年は、燃費が悪い・整備にコストがかかるといった背景から、日本の空港に飛来するジャンボジェットの数も急激に減少しており、10年後には旅客型のB747は殆ど引退してしまっているかもしれません。

今回は、そんな世界的にも希少度が増している、ジャンボジェットのアッパーデッキ(2階席)やコックピットに潜入してきました!!

大人から子供まで未だに人気の高いジャンボジェット。

現在も現役で飛ばすタイ国際航空の国内線で、B747-400の優雅なフライトをレビュー解説いたします!

B747-400(ジャンボジェット)概要

ユナイテッド航空のB747-400。すでに現役を引退済み。

B747
初飛行:1969年2月9日
・生産機数:1554(2019年)
・エンジン:4発
・運用航空会社:タイ国際航空・大韓航空・アシアナ航空・ルフトハンザ・ブリテッシュエアウェイ・カンタス航空・中華航空等

ボーイング747は通称ジャンボジェットと言われる、飛行機の前方部分に2階席を備えている、大型の世界初ワイドボディー機(機内に通路が2つある)です。

ジャンボジェットが誕生する以前は、飛行機旅行は一般市民にとって高嶺の花でした。ジャンボジェットの登場により座席供給数を大幅に拡大することが出来るようになり、航空券の価格低下と大衆の飛行機旅行の時代を切り開いた、あまりにも有名な飛行機です。

かつては日本航空やANAもたくさんのジャンボジェットを保有しており、日本航空に至っては世界最大のジャンボジェットのオペレーターでした。

しかし近年では、燃費の問題からエンジンが2つの飛行機が主流となり、小さめな飛行機での多頻度運航が最も効率が良い運用とされ、超大型機のジャンボジェットは年々その数を減らしています。

近年、日本に就航するジャンボジェットは、東京羽田空港発着だと片手で数えられるフライト数で、カンタス航空・ルフトハンザ・タイ国際航空などのごく限られた航空会社がB747を就航させています。

そんなB747には、就航を開始した1970年代から多数のタイプが製造されてきました。

いま、世界で飛んでるタイプは大きく分けて、B747-400B747-8の2つです。

前者のB747-400ANA日本航空も数年前まで保有しており、初めて航空機関士の乗務なしでの運航を可能にした、「ハイテクジャンボ」と呼ばれる飛行機です。

しかし、B747-400も次第に老朽化が進んでおり、現役で飛んでいる機数はごく僅かです。

一方、B747-8はボーイングが近年開発した最新型のジャンボジェットです。

ルフトハンザドイツ航空中国国際航空大韓航空などが運用しており、しばらく先までは飛び続けると思われます。

しかし、4発のエンジンを積み、燃費が悪いなどの理由もあり、新型のB747-8は僅か36機(旅客型)しか売れておらず、このB747-8が世界から姿を消す頃には、ジャンボジェットのフライトは過去の遺産になってしまっている事でしょう

そんな、人気のジャンボジェットでフライトできる機会はあと僅かかもしれません!

皆さんも機会があったら是非利用してみてください!

フライト情報

今回はタイの首都・バンコクからプーケットまでの路線で、ジャンボジェット(B747-400)を利用します!

プーケットはタイのリゾート地で、日本でいう羽田-那覇路線と同じようなイメージ。大手からLCCまでたくさんの便が両都市間を結ぶ幹線です。

そして、今回利用するタイ国際航空は世界的にも数が減ってきているジャンボジェットをたくさん保有しています。

バンコク-プーケット間の路線は、そんな珍しいジャンボジェットにわずか4500円で乗れる世界的にも珍しい路線です。

B747のフライトは?揺れが少なく超快適!

朝のスワンナプーム空港(バンコク)。6時台なのに激混み。
チェックインカウンター。なぜか4500円で変更がきかない運賃なのに、1時間早い便を勧められました。(笑)

タイのスワンナプーム空港に着きチェックイン。だいぶ早くついたので、空港カウンターの人が、「1時間前のやつに変えますか?」と聞いてくれましたが、B747-400に乗るのが一つの目的なので、当然断りゲートまで向かいます。

すると、勧められた1時間前のフライトもジャンボジェットでの運航…。

世界的に数を減らしているジャンボジェットがたくさん就航している、タイのバンコク-プーケット路線は飛行機オタクにとっては天国かもしれません。笑

乗客のほとんどは、おそらく国際線でバンコクに着き、乗り継ぎでリゾート地に向かう観光客。

概ねヨーロッパ系とアラブ系が殆どでほぼ満席です。

500人乗りのジャンボジェットが満席になる路線なんて、小型機多頻度運航が主流の近年においては随分と需要が高い路線なんでしょうね。

タイ国内線。タイ国際航空のB747。その姿は優雅。
搭乗します。
ボーディングブリッジの横の窓より。

ドアが閉まるとすぐにプッシュバックして滑走路から離陸します。

4発エンジンがあり、飛行機自体もデカイため、めちゃくちゃ安定感があります。A320やB737などの160人乗りくらいの飛行機が増えて来た昨今からすると、乗り心地は抜群です。

タイの国内線ではドリンクサービスの他に機内食まで出て来ます。今回は朝だったので簡単なチキンラップ。食事の後にはコーヒーサービスもあり、1時間30分の路線にしては至れり尽くせりです。

翼がとても大きく旅客機の中では最大レベル。隣にはタイ国際航空のグループ「タイスマイル」がとまってます。
チキンラップ
食後にはコーヒーも。砂糖とミルクはパックされたもの。
逆噴射時。翼はとても大きいですが中身はスカスカなようです。(笑)
プーケットに到着。隣にもタイ国際航空のB747-400が。

アッパーデッキ・コックピットに潜入!

そんなこんなでフライト自体はあっという間に終わってしまいました。

ここからはジャンボジェットの機内はどんな感じなのか画像中心に紹介していこうと思います

B747-400は20年以上前に生産が始まった機体なので、かなり年季が入っています。シートベルト着用サインもどことなく平成初期のような感じだし、モニター等も古臭いものが装備されています。近年の新型機と比べると、貧相な装備なので長距離国際線でジャンボジェットが来ると少し残念かもしれません。

座席中央部。
B747のエコノミークラスは基本的に3-4-3の仕様です。
液晶パネルや機内の細かいところは、平成初期を感じる古めの仕様です。
画面もタッチパネルではなくコントローラーでの操作。ちなみにこの機材は羽田-バンコク路線でも使用されています。
B747の特徴。真ん中にたたずむギャレー。
1階席の前方部分です。ビジネスクラス使用。先端のところは外から見たジャンボジェットのお鼻の部分です。

今回はエコノミークラスで予約したので一階席でしたが、到着後にアッパーデッキ(2階席)を見せてもらえることに!

乗客の降機をまって、2階に上がると、タイ国際航空のビジネスクラスであるロイヤルシルククラスの大きな席が並びます。そしてCAの方たちが、その席に座りながらスマホをいじってゴロゴロしてました。(笑)

このあと、すぐにバンコクへの折り返しになるようで、休憩タイムだそうです。

2階席を前方部から撮影。全席ビジネスクラスでプライベートジェットのような空間です。ちなみにANAなどは2階席をエコノミークラスで使用していました。。急な階段があるのでお年寄りには2階まで来るのは辛いかな…。
2階・アッパーデッキを後方から撮影。休憩中に失礼します。(笑)
ビジネスは昔の座席を使用していますがなかなか広そうです。機内空間が広くその分座席も大きくできるのがB747の特徴。

すると、たまたまパイロットの方が出てきて「コックピットに入るかい?」と案内してくれたので、ジャンボジェットのコックピットにも入らせてもらいました

25年前に作られた機体ですが、コックピットの中だけは今の技術と変わらないくらいの、当時最先端のディスプレイがズラッと並んでいます。

ちなみに、キャプテンは「千歳に降りた時レジェント扱いされたよ!」と嬉しそうに話していたので、日本のジャンボジェット人気は世界のパイロットから周知されているみたいですね。笑

ジャンボジェットのコックピットです。1990年代の飛行機ですが、スイッチやモニターは現在のものと変わらなくハイテクに見えます。飛行機のコックピットはどの時代も超最新鋭の技術が利用されています。
真ん中の4まで番号が書いてあるのがスラストレバー(エンジン)。今回は許可を得て撮影・投稿していますので無理やり入ったりしないでくださいね。(笑)

総括

いかがだったでしょうか?

ジャンボジェットは日本では珍しくなってしまいましたが、海外ではまだまだ現役で飛んでいるところも多数存在します!

4つエンジンが付いていて、2階建の飛行機はおそらく今後作られることはないと思います。

しかし、実際にジャンボジェットに乗ってみると、その安定感や機内のスペースの広さは他の飛行機とは格別のもので、この飛行機の良さでもあるでしょう。

B747は、数年後には大量輸送時代を切り開いた文字通り「伝説」になってしまうと思われますが、役目を終えるその日まで、安全・快適に役目を全うしてもらいたいものです。

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