国際線黎明期から中国路線に力を入れているANAですが、東京-上海間はDaily(1日)で5往復の便が飛んでいる、非常に需要が高い路線でもあります。
しかし、この中國上海の空港。混雑が激しくちょっとでも視界が悪くなったりすると、すぐに遅延が発生する厄介な空港です。
上海行きの便が1時間の遅延ならまだましだろうと言えるくらい、大幅な遅延が頻繁にある空港でもあります。(2020年現在ではだいぶ遅延も減ってきています)
今回はそんなANAの上海浦東ー東京成田路線、ANA960便の搭乗レビューです!
**この記事は2020年3月の情報を使用しています。最新の情報と異なる可能性もございますのでご注意ください。
フライト情報
今回のフライトの特徴は、なんといっても246人乗りの飛行機に乗客が9人しか乗っていないということです(笑)。
乗務員はCA・パイロットを含め10人以上いたはずなので、乗客より乗務員のほうが多いというなんとも豪勢なフライトとなっていました。(笑)
では何故、こんなガラガラのフライトになってしまったのか?
順を追って書いていこうと思います!!
小雨で遅延が続出する!? 中国の空港の問題点
今回は上海・杭州に行った帰りのフライトで、夕方発の便で帰国の途に就きます。
上海には何度か訪れており、空港の保安検査などでかなり待たされる事を熟知しています。(笑)
そのため、3時間前には空港へ到着。
さっそくANAのカウンターでチェックインすると「飛行機が悪天候のため遅延します!!」とのお話が…
それでも空港周辺は小雨で風も穏やかなので、遅れても1時間程度だろうと勝手に考え、正確な出発時間の案内の時間を待つことにしました。

1時間ほど経ってからカウンターへ向かいます。
「何時になった??」と聞くと、なんと9時間遅延の深夜2時出発に変更になったということ…
空港の外も小雨で悪天候とはとても言えないような状況に普通の人なら文句を言うでしょうが、仕方ないかと9時間おとなしく待つことにしました。
実はこの上海浦東空港は、少しでも悪天候になると着陸機の間隔を通常よりも開けて飛行機を誘導します。ですが、飛行機のダイヤは晴天時に誘導しきれるだけの便がスケジュールされており。雨などが降ると比較的近場の路線(国内線や韓国・日本路線など)の飛行機の出発時間を遅らせて、間隔を調整するようにしているのです。(勝手な想像ですが関係者の話からあながち間違いではないようです笑)
その結果、ANA960便に使用される機材の成田空港出発時刻が3時間遅延。さらに成田空港は夜中の離発着ができないため、空港がオープンする早朝6時に到着する時刻に出発することになり、最終的に9時間の遅延、成田到着時刻は6時ちょうどと変更になったわけです。(泣)
こればっかりは航空会社はどうしようもないですが、中国航空当局が何とかしてくれないと、非常に不便でしょうがないところです。(2020年現在は混雑も緩和されつつあるようです)
悪天候で9時間遅延!! ANAは何を保証してくれるのか??
今回の遅延の理由はあくまで悪天候であり航空会社の責任ではありません。
では、悪天候の場合、9時間遅延だとANAはどのような補償をしてくれるのか見ていきましょう!!
ちなみに今回、航空券はマイル予約しているので、実質1円も航空会社にお金は払っていません!(燃油サーチャーがあったかもしれませんが片道500円といったところ)
① ミールクーポン(約1500円分)

カウンターでミールクーポンを発券してくれました!!
100元ほどなので日本円で1500円ほどでしょうか?
マイルでただで乗せてもらっているので、これだけで利益が出てしまいました!!
ANAありがとう(笑)。

ラーメンとビールをいただきました。トータルで74元でしたので26元無駄になっています(笑)。
②ビジネスラウンジのラウンジが使用可能に

今回は9時間という相当な遅延だったため、中国国際航空のビジネスクラスラウンジを使わせてもらえました!!
上級会員かビジネスクラスのお客さんしか入れないのでかなりお得です!!

ビジネスクラスのラウンジなので清潔で快適です。
食事やアルコールも飲み放題!!
結局、6時間ほどこちらで時間をつぶしましたが、中国ではラインやyoutubeが政府の規制に規制されており、かなり退屈でした。
食事も種類はありますが、そこまで美味しくはないです。
それでも人は少ないので、ゆっくり出来ただけラッキーでした。

③一つ前の便に振り替えも???
飛行機でCAさんと話して分かったのですが、大半の乗客は21時発の羽田行き(こちらも数時間遅延)に振り替えたそうです… 。
おそらく筆者は特典航空券だったので、振り返るかカウンターでは質問されませんでした。(泣)
普通に有償で乗っていれば、一つ早い便で帰れたそうですね!!
機内に乗客はわずか9人!? スペースを持て余す飛行機で東京へ…
夜中の1時になり搭乗ゲートへ移動します。
搭乗開始は15分前でしたが、1時40分になっても、乗客や係員が一人も現れません….
何かあったのかと思って近くのベンチで待っていると、15分前ちょうどに係が到着。
優先搭乗なしでボーディング開始です。
「???」と思って機内に乗り込むと、機内はいつも通りのANA。
しかし、自分が乗って座席に座るとほとんどガラガラのまま「ドアが閉まりました!!」とのアナウンスが…
後に知ったのですが、ほとんどの乗客は他の便に振り替えたそうで、乗客はなんと9人だけ!!!
以前、シカゴ-成田間でANAのガラガラレビューを書きましたがそれをしのぐスカスカ感です!!
約250人乗りのB787-9に9人しか乗ってないのですから何とも豪勢なフライトとなりました(笑)。


乗客よりCAが多いフライトは生まれて初めてです(笑)。
まとめと余談
今回は深夜便に変わったこともあり、飛行中はほぼ寝ていて機内食などもいただきませんでした。
飛行機は順調に飛行を続け約9時間遅れの午前6時ちょうどに成田空港に着陸。
普通の人ならとんでもないと思うかもしれませんが、逆に飛行機好きとしては面白い経験でした(笑)。
機内で担当してくれたFAの方と少しおしゃべりしましたが、新人の方で、ANAは風通しが悪く、同期の人も数人すでに退職したとのこと…
以前シカゴ-羽田路線でしゃべったFAさんと全くおんなじことを言っていたので、あまりANAは社風や従業員に対してよろしくないのかなといったイメージがさらに強くなりました(笑)。


出発地:上海浦東(17:20)
到着地:東京/成田(21:00)
機種:B787-9 (JA875A) 246人乗り
搭乗率:5%以下…(9人)