「マレーシア航空」と聞くとまだ記憶に新しいでしょう、ウクライナ上空で追撃された17便と、いまだに詳細が詳しくわかっていない370便の事故が思い出されます。
この二回の事故に遭難したのは、B777という機種で、1995年の商業飛行開始から、2件の全壊事故と3名の死亡者しか出していない、極めて安全性の高い飛行機でした。そんな機種で年に2回、100人以上も死亡する事故が起きてしまったのですから、不幸極まりないです。
先日、カナダ人の友人と、カナダから東南アジアまでの、航空券の話をしていた時も、マレーシア航空にはのりたくない、と話すほど世間の印象は悪化しているようです…
今回はそんな悲劇の航空会社、マレーシア航空のレビューを書きたいと思います。
フライト情報
・マレーシア航空628便
・出発:シンガポール/12:15
・到着:クアラルンプール/13:15
・機種:737-800
・搭乗率:20%ほど…
今回は、シンガポールからクアラルンプールまでと、1時間余りの短い路線に搭乗しました。
値段は往復で9000円程度と東南アジア料金…
LCCより少しだけ高めといった感じでしょうか。それでもフルサービスキャリアとしてかなり安い運賃設定になっています。(おそらく事故の影響もあり価格が相当落ちていると思われます)
さらにマレーシア航空は近年連続で赤字垂れ流しの経営が続いています。事故を起こす以前も、エアアジアなどのLCCの台頭があり、東南アジアの大手航空会社は、軒並み経営不振にあえいでいました。
そんな最中に、墜落事故が2件あり、航空券は安く売らないと売れない + 格安のLCCに運賃面で勝負を挑まなければなりません。
現在国営で、国から支援を受けていますが、万が一民営化したら数年以内に倒産する危機的状況だと思います(笑)。
チェックインから搭乗 -美しすぎるシンガポールの空港-
今回は、短距離路線ということもあり、気軽にシンガポール/チャンギ空港に到着しました。
それにしてもこの空港は世界一位だけあって本当にきれいです!
他の東南アジアの空港はお世辞にも近代的とは言えないので、空港内が清潔で商業施設も十分備わっているシンガポール・チャンギ空港はひときわ豪華に感じられます。
早速、マレーシア航空のカウンターでチケットを発券してもらい、スムーズに搭乗ゲートへ向かいます。
シンガポールやクアラルンプールの空港で変わったことといえば、搭乗ゲートの前に保安検査場があるということです。
そのためゲートの中へいったん入ると、再入場の際また検査が必要になります。これは他の国では中々見ないスタイルなので、非常に面白いです。
機内とサービス
飛行機に入りドアが閉まってからわかったのですが、なんと乗客がほとんどいません…。
ある程度予想はしていたけど搭乗率20%くらいです。シンガポール~クアラルンプールは短距離路線だからまだいいものの、長距離路線もこんな感じじゃ確実に赤字でしょうね…(実際に赤字です)。
前述の2つの事故以来、マレーシア航空は空いていることが多いそうで、ガラガラなんてのも珍しくないみたいです。
そもそも、マレーシア航空の本拠地、クアラルンプール国際空港は、LCCの中でもビックブランドの、エアアジアが同じく本拠地としている空港で、墜落以前からエアアジアは黒字、マレーシア航空は赤字といった関係性が続いていたそうです。
今回の機材は737-800.しかも今では珍しい旧塗装です! 早速機内へ乗り込みます。
機内はがらがらのままドアクローズ。LCCではないけどモニターなどは一切なしです。横2列誰も来ないので、有意義にスペースを使用します。
今回の搭乗機は、墜落以前主流だった昔の塗装の物で少し古めかしかったです。ちなみに、大きな事故があったり不祥事があると、塗装を変更してブランド刷新する航空会社が多いので、マレーシア航空もその一環でしょう。(笑)
わずか一時間のフライト時間、景色を見ながらゆっくり過ごします。ただ一つ、CAさんが終始談笑しており非常にうるさかったです(笑)。
東南アジアなのでありですが、日本なら間違いなくクレームものですね(笑)。
まとめ
短いフライト時間、無事にクアラルンプール到着です!!
今回の搭乗では、いかにマレーシア航空が経営苦心しているか、(搭乗率から)察するには十分なフライトでした。お客さんが減っているため、日本からでも東南アジア格安セール・東京-バンコク30000円などのキャンペーンも多くやっています。
安くてすいているので、旅慣れた人には割とおすすめできる航空会社なのかなと思いました。
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