JAL 国際線 今後の路線展開の予想

JL

2019年3月31より、成田‐シアトル線就航を発表した日本航空ですが、2018年度には目立った国際展開は見られなかったため、2019年には積極的に国際線を開拓するのではないかとささやかれています。

それでは、今後、日本航空はどこの都市に就航するのか??

以前ANA版も書きましたが、今回はJALバージョンで予想していきたいと思います!!

2020年3月31日から成田‐シアトル線を就航。ANAとデルタ航空に続き3社目のシアトル路線になる。


新規路線の開設にあたっての条件

新規路線の開設といっても、どの航空会社も、全く需要のないもしくは将来的にも需要が見込めない路線を、開設するようなことは普通しません。今回は、以下の条件を参考にして新規開設路線を考えていきたいと思います。

①直行便需要(特にビジネス客)があるか?

…航空会社に最も利益をもたらすのは会社のお金で比較的高い運賃を払えるビジネス顧客です(観光客だと単価がかなり安くなってしまう)。ですのでこの点は非常に重要です。

②就航先の都市に提携先航空会社のコネクション(ハブ機能)があるか?

…ニューヨークや上海など直航便需要のある路線は限られているので、就航先の空港からトランジットでさらに別の都市へ乗り入れられる路線があるかは重要な点です。(例としてJALのダラス路線は直行便需要は少ないものの、ダラス空港はJALと同じアライアンスのアメリカン航空のメインハブであるため、そこから乗り継ぎで他の空港へ行く需要が多くあります)

③将来の先行投資先としての価値があるか?

…将来、大きく発展する見込みがあり、ブランド定着を狙った先行投資的な意味合いがあるかどうか(例としてANAの成田/ヤンゴン便はそれにあたる)。

以上の三点を軸に考えていきます。なお今回は東京(羽田/成田)からの新規路線の予想とさせていただきます。また☆の数は可能性の高さを表します。

また航空業界に精通した人間数人で考ええますが、あくまで予想ということをお忘れなく…!

JALが就航しそうな海外都市予想!!

①マイアミ(アメリカ・フロリダ州)☆☆☆

長年「次は次は…」と言われ続けているアメリカのマイアミ。2017年にはマイアミの地元紙にもJALの就航が計画段階と記事が出るほど。JALの所属するアライアンス「ワンワールド」の筆頭たるアメリカン航空のハブ空港で、直行便需要だけでなく、乗り継ぎで中南米へのアクセスも地理的に利便性が高い

②ブリスベン(オーストラリア)☆☆☆

オーストラリアの大都市。「ワンワールド」のカンタス航空のハブ空港。オーストラリア路線はワンワールドグループの牙城となっているため足場固めにあるかも。直行便需要もまちまち。

③パース(オーストラリア)☆☆☆

こちらも就航が現地紙でうわさされている。カンタス航空のハブ。ANAも2019年9月より成田から就航を開始した。オーストラリアはJALとカンタスの加盟するワンワールドの牙城なので、ANAに対抗して就航する可能性もある。

④ワシントンDC(アメリカ)☆☆

現在ANAとUnited航空が飛ばしている。直行便需要が多く、乗る人も政府系が多いので単価は高くなりそう。ただ乗り継ぎ需要などはいまいちか。

⑤ムンバイ(インド)☆☆

経済発展著しいインドのムンバイ。NIESの新興国では唯一安定的に成長している国家であるのが魅力的。日系企業も多く進出している。ちなみにインドのシリコンバレーと呼ばれるバンガロールに2020年3月から就航。これを機にインドシェア拡大を狙ってくる可能性もある。

⑥トロント(カナダ・オンタリオ)☆☆

近年日本人が増えているカナダの最大都市。日系企業も進出しながら、エアカナダのみしか直行便は飛ばしていない。トロントをハブにするWest Jetとは提携しているため、東海岸への乗り継ぎ需要もあり。

⑦サンパウロ(ブラジル)☆☆

経営破綻で撤退したJALの伝統ある路線の一つ。それだけに復活にかかる期待も大きい。就航するとしたら南米ではサンパウロが無難だろう。ニューヨーク経由の可能性が高い。

⑧ダナン(ベトナム)☆☆

ベトナムの真ん中に位置する大都市。近年ベトナムでは日系企業の進出が著しいため可能性はありそう。大型機でなくても就航可能な距離で採算も取りやすい。

⑨ミュンヘン(ドイツ)☆☆

ドイツの大都市のひとつ。ANAやルフトハンザ航空が直行便を就航している。直行便需要はかなり高い。

⑩ベルリン(ドイツ)☆☆

こちらもドイツの大都市。有名な都市だが日本からの直行便はない。ある程度の直行便需要は見込めそう。

⑪青島(中国)☆
⑫杭州(中国)☆
⑬深圳(中国)☆
⑭成都(中国)☆
⑮厦門(中国)☆
⑯武漢(中国)☆
⑰瀋陽(中国)☆

↑日本航空はANAと比較すると中国路線網が少ない感が否めない。ただ、中国方面の路線はビジネス需要は旺盛であり、採算が取れそうな都市が多いため、代表する都市を選出した。

⑱アデレート(オーストラリア)☆
⑲フィラデルフィア(アメリカ・ペンシルバニア州)☆
⑳ラスベガス(アメリカ・ネバダ州)☆
㉑カルガリー(カナダ・アルバータ州)☆
㉒モントリオール(カナダ・ケベック州)☆
㉓マドリッド(スペイン)☆
㉔ウラジオストク(ロシア)☆
㉕ヒューストン(アメリカ・テキサス州)☆
㉖プノンペン(カンボジア)☆

↑こちらは、中国以外で可能性のありそうな都市を選出した。

⑳のラスベガスには、最近アメリカン航空とチャーター便を多数飛ばしているので、次の北米就航地として路線開設の検討段階に入っている可能性が高い。

また、㉔のウラジオストクはANAが2020年から就航を予定しているが、提携先のS7航空が就航しており、ロシアへの顧客シェアを拡大するためにも、近々就航が騒がれている。

いかがでしたでしょうか?

日本航空は経営破綻以降、確実に採算が取れる路線にのみに就航している印象で、その点、需要がありそうな都市を予測するのは非常に難しいです!…

以前、ANAの就航路線も記載しましたのでそちらもリンクを張っておきます!

*この記事は2019年7月現在の情報を使用しています。
*あくまで個人的な見解の予想なのでご周知ください。

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