東京からマニラまでのフライト時間は約4時間から5時間です。
国際線では短距離路線と言っても良い路線ですが、ANAやJAL・フィリピン航空など、大手航空会社がこぞってフルフラットのビジネスクラスを提供している路線でもあります。
今回はそんなマニラから成田空港まで、日本航空のビジネスクラスを利用して向かいたいと思います!!
この路線で日本航空は、1世代前の旅客機であるボーイング767を就航させていますが(2020年3月現在)、そのビジネスクラスの設備やサービスはいかほどなのでしょうか?
また日本航空のフィリピンの路線ではどういった機内食・ドリンクが提供されるのでしょうか?
日本航空のマニラ便・ビジネスクラスを見ていきましょう!
*この記事は2020年3月現在の情報を使用しています。最新の情報と異なる可能性もございますのでご注意ください。
飛行機はかなりお古!? JALのボーイング767とは!?
今回乗るマニラから成田行きの飛行機はボーイング767と言う飛行機での運行です。
近年はボーイング787やエアバス350などの最新機が次々と国際線に導入されていますが、ボーイング767は20年以上前から使用されている古めの機体で、ワイドボディー機(通路が2つ)の中では小さめの存在です。
そんなお古のボーイング767ですが、JALでは最新鋭の座席である「SKY SUITE」が導入されており、ビジネスクラスではフルフラットの仕様となっています。

今回のレビューでは、そんな日本航空のボーイング767の内装や座席についても紹介していますので、是非注目してご覧ください!!
搭乗レビュー
フライト情報
今回紹介するフライトは、日本航空742輪のマニラ発成田空港行きです。
マニラを夕方に出て夜に東京に到着する、日本人のビジネスマンが最も好む時間帯のフライトです。
航空券はアラスカ航空のマイルからの予約で、約25,000マイルでマニラから東京経由でデリーに向かうチケットを予約しました。
それでは、早速JALのビジネスクラスのサービスを見ていきましょう!
空港から搭乗まで

マニラの国際空港であるニノイアキノ空港の第一ターミナルからJALの便は出発します。
約3時間前に空港に到着するとちょうどチェックインが開始したところでした。
日本航空のマニラ発の便は3時間前から受付を開始するようです。
早速チェックインをして検査場を抜け出国します。

空港の検査と出国手続きはかなりスムーズに終えビジネスクラスラウンジに向かいます。
実はマニラ国際空港には、JALのビジネスクラスラウンジであるサクララウンジが存在し、もちろんJALのビジネスクラス利用客は利用可能です!!
ラウンジについては別記事でまとめましたのでそちらをご覧いただければと思います。
出発の30分前にゲートに到着。
ゲートの前には乗客用の椅子がたくさん並んでいますが、ビジネスクラス利用客とエコノミークラス利用客の座席が分けられていました。
エコノミークラスのほうはお客さんでいっぱいでしたが、ビジネスの座席は空いており有意義に使えます!!
しばらくするとボーディングが開始して機内に向かいます!


座席(フルフラット)
古めの飛行機であるボーイング767での運行なので「座席が古かったら残念だな…」と思っていましたが、機内に入ると最新の飛行機のようなきれいな内装で「流石JAL!!」といった様相。
自分の席に着きますがもちろんフルフラットで足も十分に伸ばすことができます。
JALらしいシックなデザインでかなりリラックス出来そうです。







ただこの座席、後々、少々残念に感じたこともありました。
まず1つ目が、若干横の幅が狭いことです。
ボーイング767は最新型機のボーイング787より横幅が若干狭くなっており、それにもかかわらず座席配列はボーイング787と同じで1-2-1席の配列です。
つまり他の機材より若干スペースが狭く感じられます。
マニラから成田までの路線では充分と感じますが、同じ機体が成田からバンクーバー路線にも導入されており、「北米路線だったらボーイング787がいいな…」と感じてしまいます。ANAだと長距離路線はボーイング777かボーイング787といった広めの飛行機が導入されているので、設備面ではANAに軍配が上がりそうです。
もう一つが横の席とのシェイドがないことです。
中央列の座席に座ったのですが、左側の席の方との感覚が近く、完璧に遮断できるシェードも存在しないため、フルフラットなのにプライバシーな空間だと感じられませんでした。
これもやはりマニラ路線では充分だと感じますが、長距離路線だと残念に感じる要素だと思います。

ですが全体的に、4時間の国際線で横になれるのでかなり満足度は高いです!!
機内食やドリンク
それではビジネスクラスのお楽しみである機内食について見ていきたいと思います。
マニラから成田便ではスナック→ドリンク→メイン→デザート→食後のコーヒーの順番で提供されました!!
具体的に何が出たのか写真を中心に見ていきましょう!










機内食は控えめに言っても「とても美味しかった!」です!
メインの牛肉は柔らかく、CAが赤ワインが良いですよとお勧めのワインを持ってきてくれました。
そして驚いたのが、パンがかなり美味しいことです!!
はじめ提供された時は「このパン冷めてるじゃん…。あっためて無いのかな?」と思いましたが、食感や甘味が絶妙でかなり美味しいと感じました!!
この後乗った成田-デリー線でもパンが美味しかったので、JAL便は全般的にパンのクオリティーは優秀なようです。
アメニティー
続いてはマニラ路線のアメニティーについて紹介していきます!!
短めの国際線なので、化粧水や洗顔液などのサービスはありませんでしたが、スリッパ・マクラ・毛布などはしっかり備え付けられていました。
ヘッドフォンもSONYで音質もまずまずです!!
またCAの方が必要な人にはアイマスクや耳栓・歯ブラシ等を配っており、いつでももらうことができました!





伝統のJAL 接客は!!?
続いて、ビジネスクラスの接客について紹介していきたいと思います。
いつも感じることなんですが、JALのCAさんは本当に気さくです!!
今回も「デリーまで行かれるんですか?大変ですね…」「お仕事ですか?」と積極的に会話を膨らませてくれました。
ANAのビジネスクラスでは、そういったCAとの距離の近さはあまり感じませんが、JALの接客は非常に親切で朗らかな印象を受けます!
出発前にも、CAの方が挨拶に来てくださいましたが、一人一人名前を読んで挨拶してる際、恐らくカンペをまる読みしていました。(笑) (ANAだと名前をちゃんと覚えて挨拶に来てくださいます)
これをネガティブに捉える方もいると思いますが、こういったちょっとふわふわとした空気は、JALのCAの方々がマニュアルだけに捉われず、それぞれの裁量を持って仕事をできる空気を作っている様な気がします!!
いつも思いますが、JALのCAは楽しそうに仕事してる人が本当に多いです!!
機内の雰囲気も良く、乗客との距離も近いので筆者はJALのサービスを高く評価しています。(上から目線ですみません笑)
その他の設備


総括
飛行機は順調に太平洋飛行し、定刻で成田空港に到着しました。
筆者は今回を含めて近年、ANAとJALのビジネスクラスの双方を利用しましたが、「設備のANA、接客のJAL」といった印象が強くなりました。
新しい飛行機を大量導入し、ビジネスクラスも個室を採用。新しいものをどんどん取り入れて行くANAに比べて、若干そう言った面では後塵に帰するけど、CAと乗客の距離が近いJALといった、それぞれの強みが感じられました。
また、JALのマニラ便ではフルフラットが導入されており、古めの機材であるボーイング767でも、最新鋭の内装が施されており非常に快適です。食事も一流シェフが監修したもので味もピカイチと言えるでしょう!
是非みなさんも機会があったらJALのビジネスクラスを利用してみてください!!
出発地:マニラ(14:50)
到着地:東京/成田(20:00)
飛行時間:4時間10分
機種:B767-300ER