【カルチャーショック】アメリカのホームレス事情 収入は結構多いの!? 貧困と格差社会のアメリカをレポート

海外旅行をすると日本にいても気づかなかったことや、日本と海外の違い等、多くの発見があると思います。

アメリカやカナダなど北米の都市を訪問すると、巨大なビル群やおしゃれなカフェなど日本にはない光景が広がっていますが、発展している街並みの陰でホームレスにお金をしつこく媚びられた人もいるのではないでしょうか。

自己責任の風潮が強いアメリカでは、日本のような充実した社会制度は存在しておらず、いちど貧困に陥ってしまうとなかなか元には戻れないものです。

ニューヨークを中心にアメリカ大陸ではどこの大都市にも多くのホームレスが住んでいます。

中にはペットを連れていたり子供がいる家族で路上生活を営んでいるものもいて、あまりホームレスを見ることのない日本が見ると、驚いてしまうかもしれません。

今回はそんなアメリカやカナダのホームレスについて記事を書いていきたいと思います。

アメリカのダウンタウンで路上にたくさんいるホームレスは、どうやって毎日を食いつないでいるのでしょうか?

先進国で格差社会が広がる中、世界最大の国の貧困の側面を見ていきたいと思います。

ホームレスはどこに多いのか?

アメリカのどこの都市でもホームレスは存在します。

その中でも、ロサンゼルスサンフランシスコなどの大都市が存在するカリフォルニア州ニューヨークに特に多くのホームレスが存在しています。

ニューヨーク旅行に行ったことのある人なら分かると思いますが、ダウンタウンの地下鉄の駅にたくさんのホームレスが暮らしています。

貧困レベルの生活を営む人の数を示した地図。カリフォルニア州・ニューヨーク州・テキサス州が多くを占める。全体的に南部の都市のほうが多い。

日本のホームレスはあまりお金を媚びてくるような事はしませんが、海外のホームレスはストリートを歩く人たちから小銭をもらうことによって毎日食いつないでいます

段ボールに、「昔は軍人だった」「リーマンショックで会社が倒産してホームレスになってしまった。」「子供を妊娠している」などなど、同情を買うような言葉を綴り、小銭をもらっている風景はアメリカでは日常です。

またアメリカ人は寛大で、意外と彼らに金を渡す人がいます。

私のアメリカ人の友人は、「彼らは生活に困ってるんだから少しでも助けてやりたい」とよく釣り銭などを渡していました。

十分な社会保障のない反面、アメリカの人々はそういう事情をしっかり理解してるようです。

このようにストリートの人から貰うお金が重要な収入源の為、ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市に多くのホームレスが住んでいます。

また主に南部の平均所得が低い地域にも多くのホームレスが存在してるとされています。

からのコーヒーカップにお金を貯めているホームレスがたくさんいます。

カナダで聞いたホームレスの噂

トロントのダウンタウン

筆者はカナダ・トロントに住んでいましたが、街中に住むホームレスについて多くの噂を耳にしたことがあります。

その一つがホームレスは意外とお金を持っていると言うものです。

大都市に住むホームレスは、通行人からお金を結構もらっているため、働きたくない人がホームレスのふりをして生活しているのではないかと疑問を抱く人が多くいます。(もちろん全員が全員じゃないと思いますが…)

また、カナダのトロントでは夏にホームレスが多く、冬に少なくなります。

一方西部の都市バンクーバーでは、冬になるとホームレスが増えます。

冬のトロントは外で寝ると死んでしまうほど寒いので、カナダで唯一冬でも氷点下にならないバンクーバーに秋になったら移動しているのではないかと、言われているのです。

世界最大の都市・ニューヨークでは、ホームレスは100ドル以上毎日稼いでるのではないかと噂されていたことを聞いたこともあります。

世界一物価の高い都市・ニューヨークでは、世界中からたくさんの金持ちが旅行に来るので、それぐらい儲かっていると思い込んでしまうのは、ある意味仕方ないかもしれません。

筆者も、ニューヨークのホームレスがお札をもらっているところを何回も目にしたことがあります。

ホームレスの実態

看板には「リストラされそれ以来仕事がない」と書かれています。

それではホームレスの実態はどのようなものなのでしょうか?

以前ニューヨークタイムスがホームレスに密着取材をした記録がありますので、そちらを参考に書いていきたいと思います。

記事によると、ニューヨークのダウンタウン中心部に住むホームレスは、平均して約25ドルほど、日に稼いでるそうです。

人ごみの多い所では倍以上の収益を上げるホームレスもいるんだそうです。

一方、アメリカには犬を連れたホームレスがたくさんいます。ニューヨーク・タイムズが取材していたホームレス曰く、犬を連れていると「犬のために使ってくれ」と同情してお金を落としてくれる人が多いそうです。

ペットを連れているホームレスは、連れていないホームレスに比べて倍以上お金をもらっていると説明していました。

この記事からわかるように、噂のように100ドル以上稼いでる人はあまりいないそうですが、実際食べ物には困らない位のお金を平均して稼いでいるそうです。

また先に述べたカナダのホームレスも、ある程度の金額をもらっているそうで、中には飛行機に乗ろうとして、異臭のあまり搭乗拒否をされたホームレスもいたそうです。

すなわち、実際にトロントの寒さから逃れるため、お金を貯めて冬には温かいバンクーバーに移動している人は存在するというわけです。

もちろん全員が全員お金がもっているというわけでは無いですが、北米の大都市のホームレスは予想以上に日々お金をもらっているのが事実のようです。

夜になるとフードトラックのあまりものをもらっている人も多くいます。

・どういう人がホームレスになるのか?

では、どのような人がホームレスになるのか? 

と言う事について書いていきたいと思います。

もちろん中には、立ち上げたビジネスが失敗して破産に追い込まれてしまったと言う人もいますが、多くの人がドラックなどの影響で社会復帰できなくなり、そのままホームレスになってしまった人が多い印象です。

カナダやアメリカで歩いていると、お金を媚びてくる人がたまにいますが、そういった人は基本、普通じゃないような格好していたり、言動にとげがある人が多いです。

要するにドラックでいかれてしまったような人がホームレスにはたくさんいます。こうなってしまうと、通常の社会生活を営むのはかなり難しい段階だと思われます。

ただ、中には言動は普通で、ただ単に働く気力がない人なども散見できます。

まとめ

今回はアメリカ大陸のホームレスについて、書いてきました。

日本にもホームレスはいますがアメリカと比べると数もだいぶ少なく、お金を媚びてきたりすることもあまりないので道を歩くのは非常に安全だと感じます。

一方、自己責任の文化が強い社会であるアメリカでは、いちどシステムから逸脱してしまうと、復帰するのが非常に大変でその分ホームレスも多い社会です。

なかなか解決するのは難しい問題ですが、近年ではホームレスカウンセラーといったホームレスに社会的支援をするNPO等が展開しており、アメリカの影に潜む社会問題の解決に尽力しています。

ニューヨーク州も本格的にホームレスの支援を始めており巨額の予算を投資しています。

資本主義社会として貧富の差が現れるのは、やむ負えないことかもしれませんが、日本のように社会的弱者を受け止めるシステムがアメリカにも普及すると、より良い社会になるのではないかと期待します。

*2019年7月現在
*筆者の経験とアメリカのニュースサイトを参考に記事を執筆しています。一部個人的な意見等も含みますのでご了承ください。
*記事内で使用した写真はフリー素材もしくは許可を受けたもののみを使用しています。

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