皆さんはベトナムに対してどの様なイメージを持っているでしょうか?
「フォー」や「生春巻き」などの名物料理は日本でも非常に人気ですが、東南アジアに属する国なだけあって「発展途上国」であり、交通インフラなども先進国より一歩遅れている印象が強いのではないかと思います。
そんな固定概念からベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空は「サービスが東南アジアレベルに適当」「飛行機自体がボロイ」「機内食がまずい」というネガティブなイメージを自動的に持たれがちです。
しかし実際、ベトナム航空の評判は世界的にも高く、航空格付け(SKYTRAX)の評価では5段階中4つ星の評価を獲得しています(2018年)。
日本の全国の空港に出没するベトナム航空。料金も他の航空会社に比べて頭一つ分安く非常におすすめの航空会社です。
今回はそんなベトナムのフラックキャリアのホーチミン(ベトナム最大都市)発-成田行きの便を紹介しながら、ベトナム航空のサービス・機内食などについて紹介していこうと思います!!
ベトナム航空 ~概要~

ベトナム航空
ハブ空港:ホーチミン・ハノイ・ダナン
設立:1956年
保有機材数:102機
就航都市:64都市
アライアンス:スカイチーム(個別にANAと提携)
サービス(一部路線を除く)
-荷物預け:無料(個数・重量制限あり)
-マイレージ制度:あり
-機内食:無料提供
-ドリンクサービス:無料提供
-事前座席指定:基本無料
*なお2020年3月時点の情報を参照しています。最新の情報と異なる可能性もございますのでご注意ください。
現在の飛行機の尾翼に描かれた、知恵と優雅さの象徴とされる「金の蓮の花(ゴールデンロータス)」が象徴的なベトナム航空はベトナムを代表する航空会社です。
近年、新型機の導入に非常に積極的で、エアバスの最新鋭機であるA350とボーイングの最新鋭機であるB787を両方保有しています。発展途上国の航空会社としては、かなり速いペースで機材の最新化を行っており機内環境も非常に良い航空会社です。
拠点はベトナム3大都市のハノイ・ホーチミン・ダナンとしており、東南アジア路線・ヨーロッパ路線・東アジア路線・オセアニア路線を運航しています。日本には東京・名古屋・大阪・福岡などの大都市を中心にベトナム各地から直行便を飛ばしています。
大手航空会社なので、もちろん機内サービスはフルサービス(機内食・手荷物預け・ドリンク等)でビジネスクラスも搭載しており、ベトナムの経済と観光需要を支える国営の航空会社です。
一方、アライアンスはデルタ航空の所属するスカイチームに属していますが、ANAとも個別で提携しており、デルタ航空並びANAのマイル(ANAは1部路線に限り)を貯めることも可能となっています。
フライト情報
便名:VN302便
出発地:ホーチミン(6:05)
目的地:東京/成田(14:00)
フライト時間:5時間55分
機材:A350-900
料金:東京-バンコク往復約35000円(tax込み)
今回のフライトはベトナム航空の最新鋭機・A350型機で運行のホーチミン発成田行きです。
東京からバンコク行きの往復航空券の復路で、往復合計料金は35000円とLCC並みの安さになっています。
ベトナム航空は大手航空会社でありフルサービスですが、「日本初東南アジア行き(ベトナム経由)」の航空券は非常に安くなっており、タイミングによっては今回の様な破格の値段で予約が可能です。(2019年時点)
国際線の機材もA350やB787など、最新鋭機を多く導入しており機内環境も快適で非常におすすめできる航空会社です。
空港から搭乗まで
今回はベトナム・ホーチミンを早朝に出発する便(6:05発)です!
出発の2時間前である4時には空港に到着します!!
市内から空港までは30分近くかかり、さらにに支度の時間も考えると、3時起きという中々体力的にもしんどいフライトであるベトナム航空302便は、昼過ぎの14時には東京に着くことが出来るため、ベトナム人観光客から大変人気な便となっています。
早速チェックインしますが、朝の4時を少し回った所なのにベトナム航空カウンターには長蛇の列が…。
そして何故か、ANAとJALの係が案内に当たっていると言うカオスな雰囲気…。
実はこの便の前日、夕方から夜にかけて東京に大型台風が直撃し、同じ時間帯の東京行きで、ANAが欠航、JALは2時間遅れになっており、振替でベトナム航空の便に搭乗する乗客で、朝から大勢の人が列を成していました。
そんな影響もあって、行きの東京-ハノイ行きの便はベトナム人客が多かったですが、今回は日本人乗客が圧倒的に多い印象です。
列を待つこと15分程、無事にチェックインを済ませ保安検査場へ向かいます。


検査を抜けて出国しゲートまでやってきます。
ホーチミンの空港は24時間稼働しているようで、朝早い時間でもいくつかのレストランは営業しており、出発前にベトナム名物の生春巻きとフォーをいただきます。
ベトナムは物価が安い上に料理も美味しいので、観光大国として発展が期待できそうです。


出発の40分前になると搭乗が開始。
ANAとJALの便の乗客が流れ込んだせいか、搭乗の際にも長蛇の列が…。
普段は日系航空会社に乗るであろう、日本人のサラリーマンたちと一緒に機内へ向かいます!!


搭乗レビュー(サービス・機内食は?)
それではベトナム航空のフライトを見て行きましょう!!
今回使用する飛行機はA350型機で、最近ではJALでも導入が始まったエアバス製の最新型機です。
ベトナム航空はそんなA350型機を他の航空会社よりいち早く導入しており、運行機数も多く、主に国際線で飛ばしています。
日本路線の便は地方を除き、東京便は特に、ほぼ全ての便が新型機・A350の運行になっており機内環境は非常に綺麗&快適です。
エコノミークラスの座席も最近のトレンドである「可動式ヘッドレスト」となっており、座り心地も良くリラックスできます。
頭上の荷物収納スペースも広々としており、機内設備は日系に劣らず非常におすすめできる航空会社と言えるでしょう!!





離陸してシートベルトサインが消えると早速機内食が提供されます。
はじめに「ローストナッツ」が配られ、続いて飲み物のサービス、そして機内食の順番です。
エコノミークラスの食事で特徴的な事が、「食事メニュー」が一人一人に配られることで、「チキン」「フィッシュ」など大雑把な選択肢からではなく、しっかりメニューを見た上で2種類のメニューから食事を選ぶことができます。
今回は「洋食」と「和食」のメニューで、前回「和食」を選んだので、今回は「洋食」をチェックします!!




東南アジアの航空会社は食事に力を入れていないと感じるところが多いですが、ベトナム航空は配膳されるトレーやお皿から小綺麗です。
洋食のメニューは「ローストチキン」と「緑豆ご飯」。
気になるお味の方は…、かなり美味しいです!!!
行きに提供された日本食メニュー「アナゴの卵とじ」もかなり美味しかったですが、今回のメニューも「日本人にあった味付け」で、ご飯との相性もバッチリです。
朝食なのでメニュー自体は軽めの献立ですが、南国・ベトナムの航空会社らしくデザートのフルーツもジューシーで、食事のクオリティーはかなり高いと言えるでしょう。

往復共に機内食は日系航空会社並みの美味しさです!!

6時間ほどのフライトで食事は朝食の一回きり。後は寝るなり映画を見るなり自由に過ごします。
今回は新型機のA350型機ということで、座席モニターも最新式です。
映画・動画・音楽などのエンタメ類がありますが、メインの映画の種類はかなり豊富で「日本語吹き替え」や「邦画」もかなり入っていました!!
日本からベトナムまでのフライトだと「映画1、2本分」くらいなので十分な量だと思います。




総括
飛行機は順調に飛行し定刻に成田空港に到着です!!
筆者は今回、ベトナム航空に2回目の搭乗でしたが「機内が綺麗」で「食事が美味しい」とても優良な航空会社だと感じます。
以前乗った際も、前評判より機内食が美味しくてびっくりしたのですが、今回もクオリティーが高かったので、全体的に質が良い見たいです。
機内環境もA350型機やB787型機の導入を推進し新型機が増えており、発展途上国の航空会社とは思えない上質なフライトでした。
ベトナム航空の評判で「飛行機が古かった」と言うレビューをたまに見かけますが、地方空港ではまだ最新型機が入っておらず若干古めの機体も多い様なので、そこに新型機が入ればますます評判が良くなるエアラインだと思いました!!

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