海外旅行の際、日本とのカルチャーの違いで戸惑うことがあると思います。
そんな中でも、欧米諸国に行った際には、「チップ」をどれくらい渡すべきなのか? どのタイミングで渡すのか? そもそも渡すべきなのか?という点に関して、なやんだことのある人は多いと思います。
今回は、そんなチップの文化でも、海外に行った際ほとんどの人が利用するであろう、ホテルでの「ピローチップ」に関して、カナダ・アメリカでホテルマンとして働いた経験のある筆者が、現地の人が考えるホテルのピローチップ事情について述べていこうと思います!
是非、旅行の際などは参考にしてください!
そもそも、ピローチップとは?
まず初めに、そもそもチップとピローチップとは何なのでしょうか?
チップとは、いわゆるサービス料金のようなもので、北米でスタッフにサービスを受けた時など(レストランや荷物運び・タクシーなど)、気持ち程度に15~20%ほどの料金をスタッフにあげるお金のことを言います。
例えばホテルでいうと、ベルボーイが荷物を運んでくれた時には1個につき約3~5ドル。ホテルのレストランで食事をした際は、会計の際15~20%ほどの料金を合計の金額に上乗せします。
日本ではこういった文化はありませんが、北米など海外によってはチップの文化がマナーとして顕在している国もありますので、よく調べていきましょう。
一方、ピローチップとはホテルにステイする際、毎日部屋を掃除してくれるメイドさんに数ドル、ベットの枕元に置いておくチップの事を言います。
いわゆるブルーワーカーで低所得の方に、気持ちとしてこのチップを置くのが文化とされています。
ピローチップの置き方は??
それでは、現地の方々はどのようにチップを置くのでしょうか?
もしチップを置く場合(おかなくてもいいので後に説明します)、置き方にこれといったものはありません。ピローチップの場合、出発前にベットの上かベット横のテーブルの上に置くのがベストです。
北米はコンプライアンスが厳しく、テレビの横などにチップとして置いといても、お客さんの了承がなければ取ってはいけないというルールが一般的で、せっかく気持ちとしてチップを置いても、変なところにおいてると回収してくれません。


ちなみに何ドル置くべきかですが、何ドルでも構いません。それがチップというものです(笑)。
ですが気持ちとしておくなら、1日ベット1つにつき1ドルとかで十分だと思います。
他の置き方で、最終日にまとめてお金を置いていくのが現地の人の主流です。
例えば、三泊したのなら、最終日に5~10ドルほど、まとめてチップを置いてから、チェックアウトしていきます。
毎日でも最終日にまとめてでも、どちらでも構いませんので、置こうと思ってる方は参考にしてみてください。

ピローチップはいらない!!90%の人は何も置いていかない真実!
以上チップの置き方を説明しました。
「チップの置き方は完璧だ!!!」と思うかもしれませんが、実はこのピローチップ、ほとんどの人は置きません(笑)。
そもそもアメリカ人は、寛大にチップを笑顔で置いていく人が多いと思っている日本人はたくさんいますが、アメリカ人の大半は「チップなんて文化、なくなってしまえ!!」と思っています。
生活が苦しく、出費をできるだけ減らしたいという家計は多く、わたしが働いていたカナダ・アメリカのホテルでは、約90%のお客はチップを置かないでチェックアウトしていました。また置いてくれても、高齢の夫婦や経費で宿泊してるビジネスマンなど、お金に多少余裕がある人ばかりです…。
そんな中、日本人の旅行客は、「失礼にならないように」「掃除されてないと嫌だ」と、ガイドブックに載ってる通り、毎日1~2ドルずつほとんどの方がチップを置いてくれます。そんなわけで、ホテルマンの間では、「日本人客は親切だ」とか「日本人客は礼儀正しい」とか、多くのスタッフが日本人に対し良い印象を持っていました(笑)。
ですが、このピローチップは実際ほとんどの人が置かないチップで、掃除する側もチップを期待してませんので、はっきり言っておく必要はありません。おかなかったからと言って適当に掃除されることはないので安心してください(笑)。
財力に余裕があって、ハウスキーパーに感謝の気持ちを伝えたいという方は、毎日少しずつ置くといいでしょう。

今回はピローチップの北米でのカルチャーについて書いてきました。ピローチップは置いても置かなくても、失礼になるといったことは基本ないのでその点は理解しておいてください。一方、荷物係へのチップやレストランでのチップは、しっかり払った方がいいです(払う義務はないですがトラブルになったりすることもあるので…)。
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