世界でも有数の巨大空港である羽田空港。
その特色として、非常に国内線の便数が多いということが挙げられます。
羽田空港が国際化するまで、国内線は羽田・国際線は成田という区分で飛行機が飛んでおり、その影響が残り、今も羽田空港は7割の便が国内線のフライトです。
そんな中で、羽田空港から国内各地に行く際、どういった特徴の航空会社があるのか? また、どこの航空会社オススメなのでしょうか?
航空チケットを買う際に使える、おすすめエアラインの格付け(羽田版)です!
*今回はHIS・Expedia・Flyteam等の旅行・航空関連の情報を使用し、おすすめの度合いを1~5つ星までで評価します。各情報サイトのカスタマーレビュー(1年以内)の評価値を平均して星の数を決定しています。
*料金は10月の平均(8月時点)から「高め」・「普通」・「安め」で表記します。ただ、時期・路線によって変動しますのでご了承ください。
*座席指定の有無・預け荷物の有無・遅延欠航時の保証の有無等は、その航空会社の最も安いタイプの運賃で航空券を購入した際の条件です。
*就航都市は羽田空港からの就航都市です。
ANA

・おすすめ度:★★★★
・マイレージサービス:AMC
・航空連合:スターアライアンス
・預け荷物:無料
・ドリンクサービス:無料
・料金:高い
・無料wifi:利用可能
・就航都市:全国各地
まずは日本で最大の航空会社であるANAです。
ANAは世界最大の航空連合であるスターアライアンスに加盟しており、羽田空港の発着で最も多い便数を誇ります。
大手航空会社のANAの特徴として、サービスや補償の充実が挙げられます。
近年で機内wifiを無料で提供しており、飛行機の中でもインターネット検索が可能です。
また、羽田一の国内線ネットワークを誇るため、遅延や欠航時の振替や補償などもしっかりしていて、安心して旅に出ることができます。
サービス面では、ビジネスクラスに相当するプレミアムクラスを大抵の便で搭載しており、ラウンジの利用・優先搭乗・機内での食事など、こちらのクラスでは一歩上質な空の旅が味わえます(JALも同等のファーストクラスを搭載していますが、主要路線の一部の便でしか設定されていません)。
さらに、近年ANAは新型機材を急ピッチで導入しており、他の航空会社と比べ、新しい飛行機を飛ばしています。
例えば、ボーイングの最新鋭機であるB787(湿度が高く保てる,天井が広く高いect.)を多数国内路線に投入しており、機内環境の良い飛行機が多いです。
また、A320(新型機)とA321という新しく導入された飛行機にはエコノミークラスを含め、全席に座席モニターが付いています。
さすがは日本の最大の航空会社だけあって、上質な空の旅を味わいたい方には、非常にオススメの航空会社です。


JAL

・おすすめ度:★★★★
・マイレージサービス:JMC
・航空連合:ワンワールド
・預け荷物:無料
・ドリンクサービス:無料
・料金:高い
・無料wifi:利用可能
・就航都市:全国各地
続いては日本航空です。
2010年の倒産を以降、徹底的なコスト化を図り、小さな飛行機を満席にして飛ばすスタイルで高い利益率をあげています。
そんな日本航空の特徴は、ANAと同じく大手航空会社ならではの充実したサービスと補償です。
機内wifi無料化をいち早く実施した航空会社であり、ほとんどの便でwifiが使用可能です。
国内線のネットワークはANAに劣らず、広大な路線網を持ち、遅延・欠航時の振替などもしっかりしていて安心です。
また、ANAと同様に上級のクラスであるファーストクラスを搭載しています。
札幌・福岡・伊丹・那覇などの主要幹線を中心に、ラウンジや機内で食事・アルコールなどを取ることができ優雅に旅をできます。
さらに日本航空の特徴として、クラスJが挙げられます。
全ての便でエコノミーより少し広めの座席を備えており、エコノミー+1000円で一つ上のクラスJのサービスを利用することができます。
狭い機内で、少しの足元の広さは、快適度に大きく影響するためぜひお勧めしたい座席です。



かつての日本の威信を背負った航空会社なだけあり、客層も他に比べビジネスマンや、落ち着いた方が多い印象があります。
手厚いサービスとしっかりとした補償を選びたいなら大手の日本航空をお勧めします。
スカイマーク

・おすすめ度:★★★★★
・マイレージサービス:なし
・航空連合:なし
・預け荷物:無料
・ドリンクサービス:無料(コーヒー等路線による)
・料金:やや安い
・無料wifi:なし
・就航都市:神戸・札幌新千歳/福岡/鹿児島/那覇/長崎など
スカイマークは日本の航空自由化によって誕生したLCC(格安航空会社)と大手の中間に位置する中堅航空会社です。
このスカイマークは、非常にコストパフォーマンスの高い航空会社で沢山の雑誌や格付けのランキングで、国内の航空会社で最もオススメな航空会社として紹介されています。
その理由として、運賃の安さとサービスが挙げられます。
実は、羽田発着の航空会社の中で最もチケットが安い航空会社がスカイマークです。
普通航空券は、出発当日になるにつれ運賃が上がっていきますが、スカイマークの場合、当日購入の普通運賃でも、大手の6.7割といった値段設定です。
また、サービスや欠航時の補償などは大手と変わらず手厚く対応してくれます。
機内サービスでは、ドリンクなどはもちろん無料で提供され、さらに大手ではもらえないキットカットなどのお菓子などもついてきたりします。

成田空港を発着するジェットスターやピーチといった格安航空会社に比べると若干運賃は高いですが、成田まで行く費用や時間を考えると、羽田空港を発着し、チケットが他社より安いことから、マイレージサービスなどのポイント制度はありませんが、コストパフォーマンスは最も高いと言える航空会社です。
さらに、スカイマークの定時運航率は2018年度(国交省統計)で90%と、業界ナンバー1です。
サービス・値段・定時率とどの面を取っても1流です。
主に羽田空港からは、国内の主要空港に飛行機を飛ばしていますが、便数も多く、定時発着率も国内1位(2018)であり、非常に優秀なエアラインと言えるでしょう。

エアドゥー

・おすすめ度:★★★
・マイレージサービス:なし
・航空連合:なし(ANAと提携)
・預け荷物:無料
・ドリンクサービス:無料
・料金:普通
・無料wifi:なし
・就航都市:札幌新千歳/帯広/旭川/函館/釧路など
続いては北海道の翼・エアドゥーを紹介します。
エアドゥーは北海道の札幌新千歳空港を本拠地とする、地域密着型の中堅航空会社です。
チケットの料金は、大手より少し安く、スカイマークよりは高いくらいの設定です。
現在はANAと提携しており、すべての便でANAと共同運行を行っています。
また飛行機も、ANAのお下がりの飛行機を多数使っており、両者は非常に強い関係で結ばれています。
そんなエアドゥーの特徴は、地元北海道の名産品を使った機内サービスです。
機内で配られる無料ドリンクでは、北海道産のコーンポタージュなどを選ぶことができたり、北海道のビール・お菓子・お土産なども販売しています。

また、羽田空港から北海道各地への路線が充実しており、新千歳空港や旭川空港・帯広空港・函館空港への路線は利便性が高いです。
ただ欠点として、機内の快適性がそこまで高くない点が挙げられます。
エアドゥーは基本ANAで使わなくなった、古い飛行機を主体に運行しており、飛行機の内部も、正直だいぶ古い印象です。
wifiはなく、トイレや座席も旧式の印象があるため、その点は早く改善をしてもらいたいものです。
北海道に行く際は、地域密着航空会社で現地の雰囲気を感じながら、旅に出るのもいいかもしれません。

ソラシドエア

・おすすめ度:★★★
・マイレージサービス:なし
・航空連合:なし(ANAと提携)
・預け荷物:無料
・ドリンクサービス:無料
・料金:普通
・無料wifi:なし
・就航都市:長崎/大分/鹿児島/熊本/宮崎など
ソラシドエアは九州を本拠地とする地域密着型の中堅航空会社です。
料金設定はエアドゥーと似ており、大手より若干安く、スカイマークより高めと言ったところです。
ANAと密接な提携関係にあり、すべての便でANAとの共同運行を行っています。
路線網では、おもに羽田から九州各地に路線を展開してます。(福岡には就航していません)

ソラシドエアも地域密着航空会社として、そのサービスには沢山の地元の名産品などが使われており、例として、機内の無料ドリンクではかぼすジュースやアゴ出汁を使ったスープが提供されており、九州各地との繋がりがとても強いです。
大手ほどのブランドは無いけれども、LCCよりもサービスが充実している、いかにも中堅航空会社といったエアラインです。

スターフライヤー

・おすすめ度:★★★★★
・マイレージサービス:なし
・航空連合:なし(ANAと提携)
・預け荷物:無料
・ドリンクサービス:無料
・料金:普通
・無料wifi:なし
・就航都市:北九州/福岡/関西
最後に紹介するのがスターフライヤーです。
北九州を本拠地とする航空会社で、福岡・北九州・関西へ就航しています。
ANAとは密接な関係で、ほぼ全ての便で共同運行を行なっています。
そんな、スターフライヤーは非常に優秀な航空会社で、近年では何度も顧客満足度ナンバーワンの航空会社として賞を受賞するほど優良です。
その理由として、まず座席間隔が大手よりも広いということが挙げられます。
普通エアバス320というタイプの飛行機は、大手航空会社で165席仕様となっていますが、スターフライヤーでは、150席仕様と、エコノミーの座席が大手の座席よりも広いのが特徴です。
さらに、国内線では珍しく全ての飛行機でパーソナルモニターを搭載しており、座席の快適さは国内の航空会社の中で最も高いと言えるでしょう。
また機内サービスとして、タリーズのコーヒーが提供され、おしゃれなチョコレートまでついてきます。

機内は航空会社のイメージカラーの黒色で、座席には黒のレザーが使用されており、非常に落ち着いた雰囲気でラグジュアリー感が高い印象です。
さらに、本拠地・北九州と羽田空港結ぶ便は1日10往復実施を飛ばしており、始発便は北九州を5時台出発で最終便は翌日の夜中に北九州に到着と、朝から晩まで非常に利便性が優れています。
現在、福岡・北九州・関西路線しか羽田空港からは運行していませんが、もし全国展開したら、大手すらも脅かすことの出来る、強烈な強みを持ったエアラインです。


まとめ ~羽田国内線でオススメは?~
いかがだったでしょうか?
羽田空港には多数の国内航空会社が就航していますが、それぞれが特有の強みを持っており、ニーズに合わせて使う航空会社を使い分ける事が出来ればベストです。
そんな中、筆者のオススメは、スカイマークとスターフライヤーです。
まずスカイマークは、上述した通り、都心から近い羽田空港発着と言う点とチケットの安さ・定時性で、最もコストパフォーマンスの良い航空会社だと考えています。
一方スターフライヤーは、就航都市は少ないものの機内の快適度は業界ナンバーワンレベルで、是非、率先して使いたいエアラインの一つです。
皆さんも今回のまとめをぜひ参考にして航空会社を選んでみてください!!
*2019年8月現在の情報を利用しています。
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