日本とは異なりアメリカの国内線は広大な国土を移動する為、大西洋沿岸都市から太平洋側まで、長い路線だと6時間近く掛かるフライトも珍しくありません。
1~2時間のフライトが国内線として当たり前の日本人にとって「もはや国際線じゃん!!」と言う程に時間のかかるフライトですが、近年はデルタ航空を始め、大陸横断路線でエコノミークラスでも機内食の提供を再会し、サービス面で力を掛けている航空会社が多数あります。
アメリカの航空会社は「安い運賃=ノンフリルサービス」が当たり前で、最安のチケットだと荷物預けが有料だったり、座席指定が有料だったりと、何もサービスは付かない事が当然でしたが、大陸横断路線の機内食提供は全ての乗客が対象となっており、珍しく「低価格化」の動きとは逆行するサービス重視の傾向です。
今回はそんな長距離国内線で、機内食の提供を再開したデルタ航空・大陸横断路線(サンフランシスコ-ニューヨーク)のフライトを紹介していこうと思います!
果たして、航空大国・アメリカの国内線機内食では、どんな食事が提供されるのでしょうか?
実際に搭乗したレビューを参照しながら解説して行きます!!
*この記事は2020年2月現在の情報を使用しています。最新の情報とは異なる可能性もございますのでご注意ください。
デルタ航空・アメリカの国内線事情

このサイトでは、今までアメリカの国内線事情について「搭乗に時間がかかる」「遅れやすい」と言ったネガティブなレビューから、サウスウエスト航空やジェットブルーの様に「サービスがとても良い!」と言ったポジティブなレビューまで、多数の投稿をしてきました。(リンクを貼りますので気になる方はご覧ください)
そんな中で、デルタ航空は2019年度「最も良質な航空会社」として全米No.1(Forbes)を獲得した、サービスには定評のある航空会社です。
2010年台初頭まで、デルタ航空の日本人のイメージは「CAの態度が悪い」「機内食がまずい」「遅延する」と言った悪評が大多数でしたが、近年は日本発着の国際線でも非常に美味しい機内食を提供し、みんな大好きなスターバックスのコーヒーやハーゲンダッツを機内で楽しめる「サービスが優良」な航空会社として一躍変貌しています。
そして近年では、アメリカの多くの格付けランキングで、「サービス」「定時制」などが評価される「非常に優良なエアライン」として認められつつあるのが現状です。
ライバルのユナイテッド航空やアメリカン航空では「サービスが良い」と言う話はほとんど聞かないので、米国大手の航空会社の中では異端な存在とも言えるでしょう。
ちなみに、デルタ航空の米国国内線では、殆どの便でスナックとドリンクのサービスが無料で提供されます。(一部の短距離路線を除く)
機内の座席クラスは、「エコノミークラス」の他に「ファーストクラス」、国際線と大陸横断路線で利用可能な上級クラスである「Delta One」も搭載しています。
また、エコノミークラスより前列にあり、上級会員や追加料金で使用できる「コンフォート+(プラス)」などのクラスも設定されており、選択肢は多様です。
本拠地はジョージア州のアトランタで、その他にミネアポリス・ソルトレイク・シアトル・ロサンゼルス・ニューヨーク/JFK・デトロイトなどがハブ空港です。


フライト情報
デルタ航空490便
出発:サンフランシスコ(14:30発)
到着:ニューヨーク/JFK(22:58着)
フライト時間:5時間28分
機種:B757-200
料金:98.30ドル(約10500円)
今回はデルタ航空の公式ホームページから最も安い運賃である「Basic」(エコノミー)を選択し、約10,500円ほどで購入しました。
サンフランシスコからニューヨークまでは、片道5時間半・約3000km以上ある路線で、東京からベトナムに行けるくらいの距離があります。
そんな長い路線でも、僅か1万円でフライト出来ると考えると、LCC並み、もしくはそれ以上の運賃の安さです。
空港から搭乗まで
早速、デルタ航空のフライトの雰囲気・サービスを見て行きましょう!!
今回の便は、西海岸のサンフランシスコから東海岸のニューヨークへと向かう便で、片道5時間28分の路線です。
西側から東側に進むので偏西に乗り早めに到着しますが、逆区間であるニューヨーク→サンフランシスコは向かい風なので6時間以上かかる「とても国内線とは思えない」長さの路線になっています。
米国国内線の空港到着時刻は出発の2時間前(推奨)なので、12:30にはサンフランシスコ国際空港に到着。
近年、アメリカの航空会社はスマートフォンで搭乗券が発行されるので、カウンターに立ち寄ることもなく、直接TSA・保安検査場へ進みます。



出発時刻の40分前にはボーディング(搭乗)が開始されます。
アメリカのエアラインでは大半がゾーン制を導入しており、ユナイテッド航空やアメリカン航空などは「ゾーン1」の乗客から次々に搭乗します。
一方、デルタ航空の場合は「運賃順」の搭乗で、「First Class/ダイヤモンド会員」→「コンフォートplus」→「スカイプライオリティー(上級会員など)」→「Main Cabin」→「Basic(最安の運賃)」といった順番の案内でした。
「Main Cabin」までの乗客はビジネス客っぽい方が多く、「Basic」の乗客は観光客が多数です。どうやら観光客は会社が運賃を出してくれるわけではないので、安い運賃で乗っている人が多い模様です。

そして機内へ向かいますが、今回の機材は日本では珍しい「B757-200」です!!
機齢21年の経年機ですが、内装は整備されており、座席は清潔でタッチパネルの個人モニターもついています!!
デルタ航空は古い機材が比較的多いですが、整備の技術は業界内でトップレベルに優れており、古い飛行機も大切に整備して使っています。
事故も少ないので安心です!!







搭乗レビュー ~アメリカ横断路線のサービス・機内食~

飛行機は離陸すると西に機種を向けてひたすら真っ直ぐ進んでいきます。
シートベルト着用サインが消えると、フライトアテンダントが作業を開始し、機内食とドリンクが提供されました!!
機内食は「チーズ」と「サンドウィッチ」のチョイスでいかにもアメリカらしい食事です!!
今回は「チーズ」を選択。はじめは「こんなんでお腹一杯になるのか?」と思いましたが、3種類のチーズとフルーツ(りんご・ぶどう)・アーモンド・チョコレート・クラッカーも入っており十分なボリュームだと感じました。
アメリカの物価は結構高いので、おそらく同じランチボックスを空港で購入したら8~12ドルはすると思います。
そう考えると、デルタ航空の機内食の提供は非常に有難いです!!



ちなみに、サンドウィッチの方は、チョコレートとクラッカーに大きめのサンドウィッチがパックされたものでした。
太陽と逆行するので、太平洋時間で17時頃(コロラド州デンバー上空辺り)にはもう既に太陽が暮れかかっています。
機内は昼間の運航便ですが、常に消灯しており乗客もほとんど眠りについており快適です。
「日本の航空会社も夜の便は常に消灯すればいいのに…」とつくづく思います。(その方が圧倒的に寝れる)



アメリカは本当にいろいろな景色が混在しています

フライトアテンダントの方は、終始「水」や「スターバックスのコーヒー」を配っており、いつでも気軽にもらえる雰囲気です。
また、今回はシートモニターが付いており日本語の選択も可能でした!!
映画やテレビ・ニュース類も国際線並みの種類があり「さすがデルタ航空!!」と言ったラインナップです!!



総括
飛行機はそのまま順調に飛行し、30分早着でニューヨーク/JFK国際空港に到着しました。
今まで、アメリカの国内線はドリンク・スナック以外に無料のサービスがなく、どこも飛行中は似たり寄ったりのサービスでしたが、機内食が提供され、ドリンクはいつでも貰えて、映画も見放題なので「国際線に乗っているような」雰囲気のフライトでした!!
料金も1万円弱で至れり尽くせりだと感じます。
デルタ航空が「最も有料な航空会社」に選ばれるのに、最も相応しいエアラインである事を証明する、非常に優秀な大陸横断路線でした!!
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