みなさんはアメリカ大陸での移動手段といったら何を想像するでしょうか…?
おそらく多くの人は飛行機か車を想像すると思います。確かにアメリカやカナダで都市間の移動手段といったらこの2つが大半で、日本のような緻密な鉄道網は敷かれていません。しかし、比較的短距離かつ大都市間の移動では、鉄道が一つのメジャー手段となっている地域だって存在しています。特に人口が過密な東海岸沿いの都市が多いです。
それではいったい、大陸の鉄道旅とはどういったものなのか…?今回はそんなアメリカ大陸の都市間の鉄道について、実際乗ったレビューを書いていきたいと思います。
概要
今回はカナダの鉄道路線、トロント‐オタワ間の鉄道移動について紹介いたします。運航している会社は、カナダ全土に鉄道を運航しているVIA Railという鉄道です。路線の総延長距離は12500kmだそうで, カナダの土地の広大さが感じられます(笑)。ちなみにトロントはカナダ最大の都市で、オタワはカナダの首都です。この区間のメジャーな移動手段としては飛行機(約一時間)・バス・車・鉄道(約四時間)といったものです。
それぞれの料金(片道/最も安いクラス)
飛行機(エアカナダなど) $80~$400
鉄道 (VIA Rail) $40~ $220
バス $30~
今回はインターネットで鉄道の予約を入れましたが、50ドルぴったりでした! チケットの印刷の必要はなく、メールで送られてくるコードをゲートでかざすだけです。 筆者は普段、飛行機の利用が多いので、カナダの鉄道旅行がいかほどのものなのか、非常に楽しみです!
大陸鉄道旅!! トロントからオタワへ鉄道で向かう!
今回は、トロント6:40出発の”Train50”(日本でいう50号的な…)でオタワへ向かいます! 旅行距離は約350kmほどです。日本でいう東京-名古屋間ぐらいを、高速ではない鉄道で旅します。 カナダ人の友人から、大体1時間前に駅に着くといいよといわれたので5:30にはトロントの駅へ到着です。

…トロントの中心、ユニオン駅です。冬なので朝は真っ暗。


…ヨーロッパ風の建物で内装もきれいです!! 朝の時間帯はオタワ行きとモントリオール行きが大半を占めています。ちなみにここから一番長い電車は西海岸のバンクーバーまで行く列車です!

…こちらは駅の待合室です。中国やカナダの電車では飛行機のように30分前から搭乗開始で、それまでホームには上がれないのが一般的です。

…オタワ行き。
朝早くから駅に来たわけですが、驚いたことに、搭乗開始時刻になるまで、ホームまで上がれません!飛行機のように一人ずつチケットをチェックしてから搭乗になります。上の電光掲示板といえカナダの鉄道は飛行機のようです… ちなみにバッグの持ち込み制限もあるそうです…。
30分前に搭乗開始ということでそれまではstarbucksのコーヒーとマクドナルドのマフィンをいただきました(笑)。空港価格のように、駅での価格も若干高めです。

いよいよ搭乗開始! 列車に向かいます! 短い4両編成でプラットホームは工事現場のような薄暗さ(笑)。
飛行機にそっくり!? ビジネスクラスもあるカナダ大陸鉄道
列車のなかは割とすいており飛行機に比べると足元も若干広いです!!6:40になると定刻でトロントを出発… ここから4:30の長旅になります。

…エコノミークラスの座席です。革張りで座り心地はなかなか。リクライニングも作用します。


…列車では日本の新幹線のようなワゴンサービスもあります。ですが内容は何かといって飛行機に似ているような…(笑)。おそらく航空会社と熾烈な乗客争いを繰り広げているんでしょうね(笑)。
今回乗って、つくづく感じたのは、鉄道といっても飛行機にシステムがそっくりだということです。例えば、搭乗の仕方だったり、車内販売や内装も飛行機と似たところが多いイメージです。さらに上級クラスの設定もあり、その名もビジネスクラス(笑)。日本のグリーン車と異なり、ミールサービスやドリンクサービスもついており、飛行機に対抗意識バリバリです…。

…車窓からはひたすら5大湖の一つ、オンタリオ湖が見えます。一見海のようです(笑)
車内には荷物専用の置き場やもちろんトイレも備わっておりかなり快適です。また電動モーターではない動力車が客車をけん引する方式なので、終始車内はしずかでした。弱いけれどWI-FIも使用可能です。
まとめ
走り続けて、4時間30分。オタワ駅に到着です! 今回の旅では、始め、たかが4時間半と考えてたものの、wi-fiは不安定だし、郊外だと電波が入らないためかなり退屈してしまいました。ですが、車窓から見える景色は、北米ならではの、遠くまで地平線が広がる独特なもので、鉄道旅自体はなかなか趣があってよかったです。広大なアメリカ大陸を鉄道で移動する ことも新しい発見があって面白いかかもしれません。

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